海に近いといい。
先日、生ひじきを拾った(ということにしておく)。
生ひきじは、さっと洗って、鍋に水と少々のお酢を入れて茹でる。
柔らかく煮たら、
天日干しして、たまに揉む。
真っ黒になったら保存する。
以上だ。
だが、
柔らかくなったひじきは市販でも食べられる。
少し硬いくらいで茹でるのをやめて、
そのまま調理すると、
普段のひじきとは違う食感と趣きで食べられる。
炊き込みご飯もしてみた。
硬めに茹でたひじきを、
干し椎茸と一緒にして醤油をテキトーに垂らし、
ご飯を炊いた。
美味い!
ひじきの炊き込みご飯の普通レシピは、
人参・鶏肉・油揚げなどを入れるが、
それらを入れなくても十分に、いや、遥かに美味しい・
なぜかというと、
鶏肉や油揚げを入れちゃうと、
せっかくのひじきの味が薄まるからだ。
鶏肉はそれだけでダシ・旨味になっちゃうので、
せっかくの存在のひじきは脇役になってしまう。
ひじきご飯なのに鶏肉ご飯なのだ。
ひじきに主役になってもらいたい。
生ひじき入手の晩、もう一品。
庭で採れたニンニクの芽をみじん切りにして、
同じく去年収穫した(乾燥した)唐辛子を少しだけ刻む。
それをひじきと一緒にごま油で炒める。
天日塩もパラパラっと。
火を止める寸前に自家製醤油を少々掛け回す。
最後に自家製甘酒を少々和えて、
出来上がり。
甘酒は、
自給米に麹菌を振って発酵させた自家製米麹を
1:1の水か2倍の水に浸けて保温して作り上げた自家製。
こうして自家採取のひじきに、
自家製ニンニクの芽と自家製唐辛子を和えて炒め、
自家製醤油と自家製甘酒で味付け。
「自家製」のオンパレードという物語だけでも、
美味しくない訳がないのだ!