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数日前の早朝、映画『ガザ〜素顔の1日』をDVDで見た。
見るのは辛いからなかなかplayできずに2週間以上。
現実を知っているのにさらに映像で見るのは辛い。
とはいえ見てよかった。

知らないパレスチナの暮らしが有った。
明日にも命や家族がどうなるかわからない不安の中にあって、
日常を過ごし、冗談言い合い、歌を歌い、踊り、
笑い合う生身の人たち、お茶をしたり、海で過ごしたり。

失業者半分、誰もが収入少なく、借金を抱えてても、
前向きに生きようとしている。

そこに無惨にもイスラエルからの攻撃はくる。
パレスチナの若者は石を投げて抗議するが
それもミサイルや狙撃される。

三人の娘を持つ母親は、
戦争が頻発する時の流れの中で三人の娘を産んだことに毎晩苦悩すると語る。

小さな時に家族や親戚を殺された母親はその頃の夢を
兵士になってイスラエル人に報復することだったと語る。
でも大人になって暴力では解決できない、他の方法があるはずだ、と苦しみ続ける。

誰もがただ、当たり前に生きたいと望むだけ。

世界がイスラエルの残虐攻撃や行為に何もしてくれない絶望感。
パレスチナの人々の鼻歌や冗談を見て笑いながら、
一方でその奥底の恐怖や悲しみを慮って涙が溢れそうになる。

映画の最後で、怒り、悔しさ、やるせなさに苛まれ、
涙が一度出たら止まらなくなった。
俺たちの世界はイスラエルの残虐を止められない、
自分もやるせないて悔しくて涙が止まらない。

これは2019年の映画だ。
今、ガザ200万人の2万人が殺された。100人に1人だ。
今朝の新聞で、
「ガザの苦しみを考えるべきでない」
と答えたイスラエルのユダヤ系のが8割で
攻撃へ強い支持との世論調査。

イスラエル人でも攻撃に反対している人はいるし、彼らを恨みたくない。
しかし、やはり、
イスラエルの人たちをそう駆り立ててしまう体制やシステムやこの世界の全てに
憤りは収まらない。

イスラエルの方々の死傷者もいる。
でもいつもパレスチナの死傷者はその10倍から100倍だ。
イスラエルとパレスチナの人々の命に10倍から100倍の差があるというのか!

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