昨日の夕方の列車の中で、
2022年末のあれこれを綴った。
その中で「ありていに言えば」を使った。
意味合いは「隠すことなく」「率直に言うと」「本音を言うと」。
好きな言葉使いだが普段使わない。
11.23に日比谷で行われた
「有機農業これまでの50年、これからの50年を語り尽くそう」
藤本敏夫 没後20年記念シンポジウム
に出演した折に配られた冊子に
藤本さんが残した農水省への建白書とともに、
生前のインタヴューが掲載されていた。
その中に、
「ありていに言うと」
が出てきて、
かっこいいな〜って!
そのインタビュー自体がかっこいい。
一部センテンスを抜粋します、
20年前のインタビュー、なんと先見性に富んでいるんでしょうか!
・権力には「お前はいったい何になるのか」という
選択を強要する選択強要権みたいなものがあって、
人の生き方、働き方はもっと多様であっていい。
・日本型の労働慣行の転換期に来ている。
農的世界を日常に広げていければ入れていけば、
新しいライフスタイル、労働観、さらには共同体までも生み出せるのでは!
・自己能力の開発を自覚・実感できたときほど、嬉しいことはない
・出来なかったことが出来るようになったり、
新しくチャレンジしたことが実現したり、人にも自慢できる。
これは、自身の存在証明にも重なってくる。
・「商品」と言うのはいわば「自己能力の外部化」であり、
自己能力の開発の場が喪失しているのが現代という商品定刻で、
同時に自信も喪失していってる。
・自給ごっこでもし50%自給が可能になったら都市のヤツらに自慢しようじゃないか。
・自分のポジションが分かれば、次にミッションが分かる。
つまり自分の使命、役割です。
・(田舎の半自給には)時間と空間だけはふんだんにあるわけ、
僕は最終商品というのは時間と空間だと思っていて、
これさえ提供できれば何とかなる、
時間と空間にはあらゆる可能性が詰まっているんですから。
・時間と空間を使って自己能力を開発してゆく、
その基本には、あくまで農的生活があるんですよ。
ぜひ全文を読んでもらいたいので、
藤本さんが20年前の亡くなる寸前に出した農水省への建白書をお読みくださると同時に、
以下の写真でインタビューをご覧ください。
2023年初日、
ありていに言って、
みんなへのギフトです(^^(v
俺が歩んできた道は、
「ありていに言えば」藤本さんが言ってることと同じ。
藤本さんの遺志を2023年も淡々と繋いでいくぞ〜。