
野党の多くが、
「積極財政で!」景気や経済回復というが、
(だからって与党がいい、なんてことも絶対ないのだが)
んなもん効果でない。
経済成長を目的化・目標化しなくなれば、
消極財政太郎と積極財政だろうと、
暮らしや働くことも向上する。
経済成長求めるから国がカネ流しても大企業に留まる。
人々に降りて来やしない。
それが格差。
だから積極財政したらもっと産業界は焼け太りするだけ。
その企業から献金もらって政治が動くわけだから
国民のための施策は二の次に回される。
やれやれ。
今年も春から夏の、
横浜のとある大学での14回講義「仕事と人生」終える。
試験には講義で口酸っぱく伝えたことを書かせた。


先の選挙でもどの政党も経済成長を掲げてた。
減税はわからなくもないが、
それで経済成長なんてしねえよ。
さらに積極財政したって経済成長しねえよ。
生産性高めても経済成長しねえよ。
人口減る中で、
「日本の国家予算30年で1.8倍、成長力は10分の1以下」(日経新聞より)、
「日本では24年間で生産性が30%上昇したにもかかわらず、
実質賃金はまったく上がらなかった」(河野龍太郎『日本経済の死角』より)。
そもそも消費を喚起すること自体、おかしくね?
経済成長と違う道と生き方と豊かさを試験でも考えてもらうってわけさ。
採点、210名分はしんどかった。
経済成長目指そうが、積極財政しようが、
「仕事と人生」が苦しくなり得ることをほとんどの学生が把握するに至っていて、
授業の効果。
本質的な環境問題への意識付けも出来た。
『アナタが就職以外の道を選ぶ時、
起業・ナリワイ・半農半Xなど、どんなプランか ( 顧客・売上・収入など含めて )』
なる問いで、多くが半農半Xを描き、ナリワイ名まで示した学生も。
就職以の生き方を彼らの心に焼き付けるミッションを果たせている。
「X」には、バイカーカフェ・古着屋・山小屋・ウィンドサーフィン・
釣り船・部活サポート・本屋・介護・大工・カキ氷・剣道バー「サムライ」
・花屋・ミュージシャン・アクセサリー・イラストレーター・電気屋「デンキング」・
新宿バー「グッドナイト」・キャンプ場・ネイル・ジンギスカン・和菓子・
コメディアン・レコード屋・うどん屋・雑貨屋・民泊・トレーナー・ケーキ屋・
子どもの居場所・定食屋・ハンバーガー屋・塾・
プロテイン開発と販売(材料の牛乳確保のために牛を飼う)・・・・。
数字を詳しく書いている学生も多く、
考え続けること・思い描き続けることを忘れるな、と伝えたことが表れている。
農家を目指す、という回答も3〜4人いた、嬉しい。



所詮、就職するのがほとんど。
でも道に行き詰まった時、鬱や引きこもりや自死に行き着く前、
頭の片隅に授業の内容が残っていれば、
ブルシットジョブでない違う「仕事と人生」を歩める。
ローカルに降り、人や社会に喜ばれ、必要とされ、自らも満たされる道を。