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石川県で小学校教員を貫いた金森俊朗さんが
2020年に亡くなっていたと昨日知った。

俺は金森さんからたくさんの影響をもらっている。

彼と出会い、飲み、接したことはおそらく10回〜20回だけかもしれない。

東京に講演に来た時、Organic Bar にも立ち寄ってくれた。

金森さんの子どもたちへの接し方、考え方、伝え方、傾聴力、
全てが今の俺の血肉になっているような気がする。
その在り方は子だけへのものでなく、
大人にこそ必要なもの。
金森さんも常々言っていた、
子どもたちに起こってくる問題は、
この大人が作ってしまった世界こそ問われているんだ、と。

金森さんの授業の一年を追ったNHKドキュメンタリーは世界でも絶賛された。
この番組が放送された翌年、俺は金森さんを紹介され、一緒に社会活動する機会に恵まれた。

誰もが1人残さず尊いいのちで、誰もがハッピーに生きる、
そのために「死」という学びも厭わず取り上げる。
子どもが自ら学ぶ力を引き出す。
とにかく体験させ、対話させる。
そして比べるのでなく、個性を認め、伸ばす。
そのほうが、詰め込み教育より学力も伸びる。

金森さんの手法や考え方は
昨今の先進的な取り組みを始めてきた先生たちの
アクティブラーニングや探求学習に確実に引き継がれている。
そして文科省もそこに近づいてきてる。

先日上映の『夢見る小学校』や『夢見る校長先生』にも連なってきていること間違いない。

そして金森さんはよく言っていた。
今の経済成長を過度に目指す競争主義の行く末は軍国化だ!と。
大人の責任としてそんな社会に絶対にしちゃいけない、
子どもたちを戦場に行かせてはいけない、
そういう確固たる信念を持っていた。

ここも『夢見る校長先生』に出てくる校長先生たちにつながっていると思う。

ぜひぜひ、押し付けがましいが、
みなさんに金森さんの授業を映した番組を見てほしい。

いつか俺も天国に行ったら、また、絶対に一緒に飲みたい、
そう思える最高にかっこいい大人だった。

遅ればせながら、金森さん、たくさんありがとうございます。
金森さんが言ってた「心に定員はない、心に人を住まわせる」。
金森さんは今も俺の心の真ん中に住んでます(^^)

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