せかいのおきく - 髙坂勝　

一昨日、
匝瑳地元で整体はじめいろんなナリワイをしてるノリさんに来てもらい、
長年懸案だった単独浄化槽の課題を直してもらうのに一緒に作業。

トイレ排水パイプの詰まりは自分で対処してきたが、
風呂の水を流すと単独浄化槽に繋がってないはずなのに浄化槽脇の地面から
若干匂う浄化された下水が溢れ出してくる厄介の原因がわからない。

下水ビジネスをかつてしていたノリさんも不思議がっている。

だが2人で探るうち、
水溢れの下にコンクリートが現れ、
それをこじ開けると下水桝が深くあって水が溢れんばかり！　

見つけたぞ。

マスに浄化槽から流入してくるパイプの口と
外の下水溝に流出するパイプの口を
侵入した木の根っこが塞いでる。
それを取り除いたら概ね解決。

我が家の排水下水の全体構造も理解でき、
今後は自分で対処できる部分が多くなる。
家のブラックボックスがまた一つ消えた。

謎めいた上、匂う汚い作業も2人でやると愉快。

おりしも、
火曜日に「せかいのおきく」という新作映画を試写会で見たばかり。

江戸から人の糞尿を農村まで運び、
発酵させて畑の肥料にし、
できた農作物がまた江戸に流通するし、
人の口から内臓から肛門を経て、
また農村に巡る循環。

江戸の糞尿を農村へ運ぶ臭い青年2人が主役で、
落ちぶれた武士の娘との恋と青春の時代劇。
糞尿の循環と恋愛を絡めたストーリーで、
黒木華・池松壮亮・佐藤浩一・石橋蓮司など素晴らしい俳優陣と阪本順治監督。
なかなかリアリズムがあってクスッと笑えて面白かった！　
「死んだら土に埋まって虫に食われちまうのも楽しみってもんさ」
「世界とはあっちに向かったものがこっちから戻ってくるというもの」
セリフとその表情など芝居が妙におかしく、
その微妙な笑いの中に意味深いことが語られていた。