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今朝も匝瑳の海辺は晴れでご機嫌。
 
昨日は、移住者の岩間さんに我が家に来てもらって、
敷地の周りを囲むように植えてある貝塚という木々を
剪定してもらいました。
 
この10年、
伸びると気まぐれに、
自分で剪定しているんだけど、
下手で汚くて汚くて。
 
しかもテキトーだから、
剪定してきたといえども、
やっぱり随分と大きくなってしまった。
 
そこで岩間さんにちゃんと謝礼を払って来てもらいました。
 
 
 
岩間さんは、
以前はパソコンで雑誌のページなどをデザインしたり
構成したりする仕事をしていたけど、
疑問を持ち、
匝瑳で田んぼを始め、
全く畑違いの庭師に転身し、
匝瑳に移住されました。
 
その岩間さんにお願いしたわけです。
 
 
俺としては、
いわゆる庭師さんのように、
綺麗に枝を揃えて欲しいわけでなく、
ある程度適当な感じがいい。
 
あんまり綺麗に人間の都合で整えるのは、
木々にとってはいい迷惑だろうし、
なんだかかわいそうにも思うし、
何より人間のエゴに自然を従わせるようで嫌だったけど、
岩間さんには、
程々テキトーに綺麗になればいいですから、
みたいないい加減なお願いで刈り込みをしてもらいました。
 
 
実は、
家を囲む貝塚の枝葉が厚みを帯び、
風が畑や家屋に入りづらくなっているのでは無いか、
という仮説を立ていて、
(実際、家の床が少しペッコっとしなんで来ている場所があり、
  湿気てきている可能性を疑っています)
俺は
岩間さんが刈り込んで落とす枝葉の運搬処理を請け負いつつ、
合間を見つけては貝塚の下の方を刈り込んで行きました。
 
 
毎年大型化する台風から家を守ってくれる貝塚、
一方で敷地内の低い場所には風を送り込む。
 
風が入れば様々な循環が生まれ、
微生物も活性化し、
畑にも良いのです。
 
 
それにしても、
岩間さんという仲間がいたおかげでこの作業ができました。
 
1人だと、
理屈はわかっていてもどうやって刈り込んでいいかわからない。
すごく助かったのです。
 
作業はまだ半分。
また来週に続きをするのが楽しみなり。
 
 
こうして試行錯誤しながら家や畑を居心地良い場所にしてゆく。
 
そして木々や草々や土と戯れる。
そこに彼らとの会話が生まれます。
例えば、
「刈っちゃってごめんね」
「でもぎゅうぎゅうになって隣の木と養分奪い合うより、
   少しスカスカになって太陽も届いて
     兄弟たちと共存できるのかな?」
単純に、
「家と敷地を強風や車の排気ガスや音から
     守ってくれてきたんだね、サンキュ〜」
とか。
 
そこに必ず発見や気づきや哲学が同居します。
 
妄想力、観察力、仮説、実践、検証、、、、
 
土に触れる仕事を頭を使わない汚い仕事、
かのように蔑んできた現代社会を、
逆に蔑みたい。
 
大地に根差す仕事こそ、
尊いものだな、って改めて思うのです(^^)。
 
 
日曜日にトークした際、
「人は土に呼ばれている」という話を
情緒的にでなく、
科学的にも説明しました。
 
 都会で、ベランダで、プランターで、
最初はプチトマト植えただけなのに、
気付いたら田舎に移住してしまっていた、、、、
そんな話、たくさんあるんです。
 
そう、
まさに「土に呼ばれている」。
 
それには理由がある。
俺たちの心身は土からできているから。
しかもそれらは微生物や菌糸でつながって、
情報や栄養をやりとりしているから、、、。
 
難しい話になりました。
 
お昼ご飯で岩間さんと話していて、
岩間さんも都会のPCの仕事から土に呼ばれてしまったことを
話してくれました。
 
そして俺も、
土も触わるのがキモいと思っていた情けない大人だったのに、
今ここで土に戯れて喜びに満ちて生きているのです、
あ〜〜〜感謝なり(^^)
 
だからこそ死生観を定まってきます。
 
ただ人は土に還るだけなのだと。
そしてまた、
次の時代の何かの生き物に入れ替わってゆくのだと、、、。
 
 
妄想力? いや、それ事実なり。
 
 
 
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  髙坂 勝 トーク情報
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●2月21日(日)14:00~16:30  三井義文さんとトーク
   「お金と暮らしと政治」の話を聞こうよ!」
●2月23日(祝火)14:00~ 脱成長MTG
   「地方の過疎」と「都会の過密」を
               ともに「適疎」へ
 
●2月27日(土)19:00~
    重度身体障がいがある須釜直美さんとトーク
   「マイノリティの視点とマジョリティなことの視点」

 

 

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以下の本の3章と4章で髙坂も、
平田オリザさんと藻谷浩介さんに混じって鼎談しています

 

 

以下の本の第6章全体で、
髙坂/タマツキ/移住者のことを取り上げてくれています。
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