SOSA ORGANIC COMMUNITY の仲間たちと大分県臼杵市視察。
人口は匝瑳市とほぼ同じ。二日間の滞在で多く染み入った。
有機農家さんと市民らの取り組みを、
前市長も現市長も、それを推し進める役所の方々も、共に協働で、
環境・農業・食の安全・経済のオーガニック化に取り組む。
山々・川・土中・海が全て繋がり、
だから農薬・化学肥料を減らして、
採れる野菜や魚を食べるという食や経済という循環を
取り戻して持続可能な地域を作り上げてゆく未来志向。
地域おこし協力隊には有機農業で起業目指す人たち迎える。
当然、給食もオーガニックに。
有機野菜は市が普通の1.5倍の値で仕入れる。
それでも年の給食費支出は300万円増すだけという。
健全な子どもたちの育成に向ける姿勢と市政。
際立った取り組みとして、
市が主導で市内から出る伐採枝と養豚糞で自然堆肥を作り、
普通の農家さんも使う。
生産コストが下がり、農家さんの収入が上がる。
それら多くの取り組みへの発端は、
私が最も影響を頂いた循環農法の赤峰勝人さんだったという。
著書「ニンジンから宇宙へ」は俺のバイブルな一冊。
赤峰さんのニンジンを食べた前市長はその美味しさに驚愕し、
こういうものを市民や子どもたちが食べさせたい、
と動き出したという。
元市長が林業家だったからこそ、
森・土・川・海を汚し、人を不健康にする原因と解を、
一瞬にして理解できる方だった。
それを促した佐藤さんという役所の佐藤さんにお話を伺った。
「ひゃくすた」という八百屋さんの女性と
有機農家さんたちが始めたファーマーズマーケットを市も応援。
若き有機農家さんはイキイキとナリワイを通じながら
地域の課題にも取り組んでゆく。
農家民泊は自給有機野菜と地域で採れたジビエで迎えてくれた。
農家民泊は数十軒もあるという。
夜は臼杵市の海で採れた太刀魚などのお刺身の美味しいこと。
食尽くしの二日間の最後、お昼ご飯は野菜だけの料理、
なんて美味しいんだろうと夢中で食べた。
腹持ちもよく、夜になっても満腹感が消えない。
なんとそれは、
料理で私に一番影響を与えてくれた
重ね煮の船越康弘さんの義理の妹さんのものだったという驚き。
先に述べた循環農法の赤峰勝人さんが1ヶ月前に亡くなったという。
百姓レジェンドが時代過ぎゆく中で亡くなってゆく昨今。
ご冥福を祈ると共に、
赤峰さん、たくさんの真実を教えてくださり、
そしてたくさんの方々に影響を及ぼし、
お百姓さんとして社会を変えてゆく後ろ姿を見せてくださり、
本当に、心より、ありがとうございました。