Blog

11月23日の日比谷での「藤本敏夫氏没20年記念・とことんオーガニック」シンポジウム。
こんなに嬉しく楽しいシンポジウムはそうそうない。

髙坂の登壇のあと、基調講演の斎藤幸平氏が登場。
生で彼のトークを聞くのは初めてで楽しみにしていた。

藤本敏夫氏が20年前に書いた本からの引用を用いるなど、
時の人として忙しいであろうにこの講演に向けて準備してきてくれていた。

今の経済成長を追いかけ続けていったら、
「産業革命前からの気温上昇を1.5度に抑える」という世界目標は達成されず、
パリ協定を守っても2.7度、
守れなければ4度以上上がってしまう可能性に言及。

そう、このままでは4度以上上がるのだ!

政治と経済をどう変えていくか、俺自身、今まで以上に考えさせられる。
今、匝瑳市が「脱炭素先行都市100」に手を挙げるように、そ
してこの地域がエネルギーを中心とした循環経済の雛形になるように
変えようと奔走しているのも、
自分なりに想いがあるからだ。
ハードルは高いが、市長さん、議員さん、市民の間を回り、伝え、同意してもらい、
共にことを進めてゆく。

斎藤氏の「人新世の資本論」の本には具体的な指針や活動、
脱成長の志向で動いているローカルの現場への考察がほぼないのだが
講演会の中でご家族と援農に行ってその価値観や気づきをプレゼンに反映していたり、
彼の新著「ぼくはウーバーで捻挫し、山でシカと闘い、水俣で泣いた」など、
現場での思考を深くしてくれているのはありがたい。ますます、メディアで脱成長の選択肢と可能性、そしてローカルの現場での活動や革命を発信してほしい。

彼のユーモアと注目度にすごく希望を感じている。

今、ネットメディアで話題の成田悠輔氏とも対談しているものを見た。
成田氏は俺も好きなパーソンだが、
成田氏が少しズレている部分を斎藤氏が覆ってくれたらいい。

成田氏は、
映像の中で
「脱成長」をすでに準備して生きている人がいるのか?
と疑問を呈したが、

おいおい、ここに居るよ、日本中に居るよ、
と声を届けたくなった(笑)

コメントは利用できません。