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8/17(水)8/24(水)

当店【 たまにはTSUKIでも眺めましょ

貸切予定です

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昨日は

SOSA PROJECT で管理している敷地に看板を立てた。

タマツキに余っていた廃材でザックリな感じで作った。

田んぼも順調!

もう水を抜いた。

SOSA PROJECT
の米作りに3年前に参加し、

その後、山梨県都留に古い平屋を借り、

セルフリフォームし、

お米と野菜を自給している、

山田ご夫妻。

浦安の自宅と二拠点居住のデュアルライフ。

都留での暮らしを始めた時から、

【農天気な暮らしはじめました】
ブログを書かれていて

その奮闘記がとっても面白い。

そのブログに先日、

渡辺京二氏の名著

逝きし世の面影 (平凡社ライブラリー)/平凡社


を読んだ感想を書かれていたのが、

とっても興味深かった。

私は実はまだ読んでいない。

しかし、

この名著を読んだ方の感想を、

今までに何度となく目にしてきた。

江戸幕末の開国後にこの国を訪れた外国人が、

日本人に何を思ったか、が随所に描かれている。

かつてこの国に住んでいた人々のおおらかさ!

を感じずにいられない。

山田さんのブログから以下を引用

日本人がいかに愉快で闊達で気持ちの良い人々だったか、

いかに礼儀正しく綺麗好きで、

善良な人々が多かったか、

日本がいかに美しく住みやすい国だったか、


「誰の顔にも陽気な性格の特徴である幸福感、満足感、

そして機嫌のよさがありありと現れていて、

その場所の雰囲気にぴったりと溶け合う。

彼らは何か新しく
素敵な眺めに出会うか、

森や野原で物珍しいものを見つけて

じっと感心して眺めている時以外は、

絶えず喋り続け、笑いこけている」


「人々は楽しく暮らしており、食べたいだけは食べ、

着物にも困ってはいない。

それに家屋は清潔で、日当たりもよくて気持ちがよい。」


「気楽な暮らしを送り、欲しい物もなければ、余分な物もない」


「金持ちは高ぶらず、貧乏人は卑下しない。

……ほんものの平等精神、

われわれはみな同じ人間だと心から信じる心が、

社会の隅々まで浸透している」



大都市・江戸の人々は

長屋住まいでも間口や道端や屋根にまで鉢に緑を植え、

菜園都市だった、という外国人の記録もあるらしい。

当時、9割がお百姓さんで、

当然、人馬しか動力がない時代だから、

お百姓さんというナリワイで

3家族分程度の農産物を作っていたと言われている。

武士だって禄が小さい者は自給していた。

そして都市に住まう人々も、

緑を愛し、作物を育てていたということだ。

宵越しの金を持たない人々は、

金がなくなると、近郊の農村に出向き、

今でいうアルバイトをし、

こずかい程度の宵越しの金を得たという。

私がいつも講演などで言っている、

「総自給的社会」「総自営業的社会」が

150年前には事実だったのだ。

半農半Xであり

一億万耕 (江戸時代は三千万人くらいの人口ですが)

だったのだ。

そして自給経済が満ちている分、

貨幣経済は小さくても幸福度が高かった。

100のことが自分でできる、という百姓という言葉のごとく、

多くのことが自分でできれば、

それ以外のできないことだけ

他のナリワイに依頼するだけのカネがあれば

充分だったのである。

他に依頼する分のカネだけ稼げばよかったのである。

それすなわち、ダウンシフト。

今でいう、経済成長やらGDPアップなど、

全く必要なくても幸福や平和がなしえたわけだ。

今は農業人口は192万人で、人口の1.5% しかいなくなった。

農家さんが広大な面積で

どれだけの家族分の農産物を作ってくれているのだろう。

農薬や化学肥料や除草剤は危険性を伴う。

しかし、それらを使う農家さんを

ただ批判するわけにはいかない。

私たち一人一人が耕さなくなったことに大きな原因がある。

その分を補うべく広大な農地で作物を作るのに、

全て手で除草しろ、などと言えるだろうか。

それがどれだけ無理なことか、

やってみればわかる。

安全な食べ物を得たいなら、

批判をするのは構わないが、

同時に、自らが耕さねばいけないと思う。

 

今の世の中では、

職業は専門化し、「一姓」になってしまった。

99のことを

「一姓」で稼いだカネで購入し

消費者にならなければ生きて行けない。

食べ物すらも。

だから、ますますカネへの信奉や依存度が増してゆく。

少しずつ、

一つずつでもできることを増やしながら百姓に近付こう。

カネは必要だが、

カネだけへの依存度はかなり下がる。

そして安心感とおおらかさにつながるのだ。

話が逸れた。

江戸時代をやみくもに礼讃するつもりはない。

今の時代と比べてたくさんの問題があった。

しかし

少なくとも、

この国に住んでいた人たちは、

様々な情報から得るところ、、、

職人意識は高くとも

あまり働かず(悪い意味でなく長時間働かないということ)、

世話好き、社会貢献好きで、

宵越しの金を持たず、

ナリワイ同士で気前よくお金を使い、

身分があれど、平和が満ちていて、

お百姓さんへの感謝を持ち、

見知らぬ人にも通りすがりに挨拶をし、

食や文化は盛んなのに、

モノは少なく、シンプルに暮らし、

気楽で陽気でおおらかで、

自然に寄り添い、自然を愛していた

、、、ようだ。


山田さんがこの名著から得た、

今の日本への洞察が、

さらに面白いので、

こちらでご紹介させていただいた

ご覧ください ⇩

http://noutenkinakurashi.blog.fc2.com/blog-entry-166.html

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8/17(水)8/24(水)

当店【 たまにはTSUKIでも眺めましょ

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–【 髙坂 勝 の 出演情報 】–

■ 6/2 フジテレビ「ユアタイム」で

当店での風景や匝瑳の田んぼや移住者など8分間の特集

以下からご覧いただけます。

http://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00326548.html

■ 8/4  NHK-BS「ニッポンぶらり鉄道旅」に出演

映像は以下からご覧いただけます。

https://goo.gl/OFPfKw

(3分30秒辺りから6分間くらいです)

■ 9/3(土) 13:00~ 「政治家&経済成長」依存社会の直し方

             ( 映画「エディブルシティ」も上映 )

                                    脱成長シンポジウム at 渋谷(國學院大學)

http://kokucheese.com/event/index/416738/

■ 10/3(月) 夜 本橋へいすけ & 髙坂 トーク&ライブ

            at タマツキ テーマは「移住」

■ 1/9(祝日/月) タマツキ主宰・寺田本家酒蔵ツアー2017
http://kokucheese.com/event/index/374808/ 

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