以下の記事を読めば、
彼の思想の原点がわかるはずだ。
内橋さんが提唱した
「FEC自給圏」は俺にも大きな影響を与えてくれた。
・Food(農業・食べ物)
・Energy(エネルギー・電気・発電)
・Care(福祉)
の頭文字を取っている。
上記三つを地域で生み出し循環させる。
今でこそ未来への常識になってきたような感があるが、
これを20年以上前から提言してきたのであるから
すごい経済学者だ。
その同じ20年前、
竹中平蔵は小泉政権の中枢に入り込み、
新自由主義の思想を政治にゴリ押しし、
派遣労働拡大と
規制緩和で企業優遇経済に貶めた。
その結果が、
今の荒んだ社会だ。
いまだにスーパーシティー構想はじめ、
権力の中枢にしがみつき、
人材派遣会社パソナの会長になって
利益誘導している。
もし20年前、
政治が竹中の示した道を採用せず、
内橋氏の道を歩み始めていたら、
どれだけ違ったこの国になっていただろうか。
人に寄り添った、
人のための経済になっていただろう。
その竹中が内橋さんを攻撃した。
竹中からした最も困る存在だったんだろう。
内橋さんはそれにも毅然として対応した。
彼が当時書いた本
『悪魔のサイクル』は、
新自由主義の問題を明確に指摘し、
そこからの脱却を謳っていた。
実は数日前、
共同通信の取材を受けた。
共同通信は地方新聞に記事を配信する。
10月半ばに各地の新聞で一面全部で特集してくれるらしい。
記者さんの気持ち良い取材の中で、
俺の思考のルーツを聞かれた。
そこで内橋克人さんとFEC自給圏について話した。
すると一緒に取材を受けていた椿茂雄さんが、
「僕も内橋さんの本は全て本を読んで眼から鱗だった、
経済成長以外の選択を示してくれた。
例えば〇〇に反対と叫ぶことも必要だが
代替案を作って地域から実践してゆくことが大事だと、
内橋さんから気づかされた」
と話してくれた。
だから椿さんと一緒に豊和村つくり協議会で活動してても、
言葉交わさずとも同じ方向に進めるんだな、
と合点が行った。
内橋さんが描いた未来へ、
ひとりひとりから繋いでいきます。
ご冥福を祈ります。





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