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高校1年生の時、本格的に音楽に目覚めたCD、
というか当時はアナログレコードで買った。
 
エリック・クラプトンの「Behind The Sun」。
 
クラプトンがアルコール中毒で死の淵まで2度行き、
リハビリセンターに入ってアルコールを断ち、
1985年に気合を入れてフィル・コリンズをプロデュースに迎え、
復活したアルバムだ。
決して売れた訳ではない。
でもクラプトンの節目になったCDだと思っている。
 
当時は俺の周りにクラプトンなど聴く同級生はゼロだった。
ギターの神様と呼ばれた
1960年代から70年初頭までクラプトンは華やいでいても、
時代を終えたミュージシャンと当時は見られていた感がある。
 
俺が「クラプトンは今からまた凄くなる」
と言っても誰も振り返らなかった。
 
このCDの後、徐々に第一線に復活してゆき、
彼の全盛期は75歳を超えた今も終わらない、
と思っている。
 
さて、冒頭から俺の音楽話になってしまったが、
それが伝えたくてクラプトンの話を書いたのではない。
 
 
先日のニュースで
出生数が予想より速く90万人を切ったと流れた。
 
 
 
 
日経の記事でも、
人口減を前提とした社会、経済に転換する必要がある、
と書いていた。
 
人口増、経済成長を前提とした世の中だから、
様々な問題が過大化して
取り返しのつかないところまで来ている。
 
 
今年、匝瑳に環境省の方々が視察に来た。
 
1回目は政策立案に関わる中心メンバーの方々。
2回目は省のトップに近い方々だ。
 
ソーラーシェアリングを中心に視察し、
SOSA PROJECT の田んぼや自作スモールハウスなども
見に来てくれた。
 
環境省の中心にいる人たちが匝瑳に来るのは、
彼らが省として示した「地域循環共生圏
の先を匝瑳が歩んでいるからだ。
 
以下の二つをご覧いただくとわかりやすい。
 

https://www.env.go.jp/seisaku/list/kyoseiken/pdf/kyoseiken_02.pdf

 

環境省の方々と語り合うほどに、
彼らとは
俺らが考えてきた次の時代のヴィジョンを
ほぼ一緒に共有しているのだ。
 
そしてそのヴィジョンは
環境省だけでなく他の省庁にも伝播しているという。
 
というより、
同時的にこの社会の危機を感じた方々が学び研究して、
代替への答えを
確実に気づいているということでもあるのだ。
 
それは
人工減少をポジティブに前提に捉えた地域分散化と循環経済。
 
時代の変わり目として当然の帰結かもしれない。
日本だけでない、世界中で起こっていることだ。
間違いない。
 
とはいえ、移行期的混乱はしばらく続くだろう。
環境省N参事官とお昼ご飯を食べた後、
忌憚なく歓談したのだが、
その時に話された内容が素晴らしかった。
 
世界観までも一緒。
 
何度も
「ナリワイ」とか「微生物」とか「ワクワク」とか
出てくる。
 
普通なら
「企業」がとか「経済界が」という言葉が先に立つはずなのに!
 
なのでいつもの俺のシュールな冗談を交えた突っ込みを
何度もさせて頂いた。
 
ちなみに、
小泉大臣の話や石炭火力発電所はどうなのか、
なとも突っ込んで聞いた。
 
間違いないことは時代の移行期ゆえにすぐに変われないだけで、
石炭に戻ることはない、と彼らも言い切っていた。
くだらない冗談も言ってしまった。
 
 これだけ私たちが環境省と一致しているなら
 来年の「桜を見る会」に呼んで貰えそうですね
 私たちは反社会的勢力であるという条件もクリアしてますから
 
苦笑いしながら、
 
 来年の開催はありませんので、、、
 
と返された(笑)。ゲッソリ叫び
 
その参事官とメールを交換すると以下のように帰って来た。
 
世の中の潮目が変わったと実感する最近です。
ぜひ自然が、細胞が、微生物が、地域が末端から元気になる生命系の地域循環共生圏の具体化を
さらに進めて参ります
 
 
俺たちは、
淡々と地域から、
微生物のようにワクワクと歩んでゆけばいいのだ。
 
 

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