明日、7日の土曜日は貸切予約になります。
たいへん、申し訳ありませんm(。。)m
日曜日・月曜日は定休です。
2月19日に、
金沢から東京に講演会できていた金森俊朗さんがご来店。
(写真・左が金森さん ・ 右の方は出版編集者の伊藤さん)
金森さんのことは、以前の日記に何度か書きました。
金森さんは
元小学校の先生(現在は定年退職して北陸学院大学講師)で、
彼の学級の一年を追ったNHKスペシャル
「涙と笑いのハッピークラス 四年一組 命の授業」が、
2003年日本賞グランプリを受賞。
2004年バンフテレビ祭
「グローバルテレビジョン・グランドプライズ」を受賞。
2007年石川テレビ賞受賞。
その教育思想と実践は教育界のみならず、
医療・福祉関係者からも大きな注目を集め、
「情操教育の最高峰」と高い評価を受けています。
著書多数:
「いのちの教科書」「子どもの力は学び合ってこそ育つ」など
HP:金森俊朗の部屋
http://www.spacelan.ne.jp/~pine/kanamori_.htm
下写真は最新刊です!
金森さんの講演記録などが網羅されています。
「いのち」のこと。
今の子どもたちが抱えている心の問題と
親、大人、社会の問題。
子どもに寄り添って
子どもの視点で
感じ学びあう姿。
教育の世界に閉じこもることなく
社会との関係性をも重視し行動する。
「成長・大きさ・速さ」を求める社会の問題性から、
「弱者・小ささ・待つ」ことの大切さを、
子どもの言葉から訴えます。
読んで、何度も泣きました。
たくさん、学びました。
教員を目指す方だけでなく、
たくさんの人に読んでもらいたい本です(‘^^(
本の中に出てくる、
金森さんの生徒のある女の子の作文をここに書きますね。
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わたしはとっても勉強ができない。
ピアノの先生はとっても優しい先生なので、
合格をしたら、
お母さんが、「合格したか?」と言ってきて、
私が「うん」と言ったら、
「うそや、あの先生甘いもん、あんなに下手くそやったのに」
と言った。
勉強も、運動も、習い事も、何の取り得もない私が、
だんだん情けなくなった。
勉強はもうなにもかもやめたいと思うようになった。
習い事だってやめたいと思った。
私は何もしたくなくなってきた。
いや、やっぱり自信がない。
そしてどうしてもわからない。
私はこういう自分が・・・・
私はこういう自分が憎くなってきた。
泣きながら小さな声で
「私だって努力してるよ。
なにも知らないくせに。
努力しているけど忘れてしまうんだよ」
と言っていた。
私は、
何も私の気持ちなんて知らないのに勝手に決められたのが
嫌だった。
今度から勝手に決めないで欲しいと思った。
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みなさんは、どう思いますか?
子どもの視点から・・・
大人の視点から・・・
社会・政治の視点から・・・
金森さんの数年前の著書「いのちの授業」から抜粋します。
(去年8月にも私のブログで書きましたが↓)
http://ameblo.jp/smile-moonset/entry-10132913017.html
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今、自民党政権の構造改革の下、
強い者が弱い者を圧迫し、
社会の階層化が急激に進んでいます。
強い者、お金を持っている者が
さらに大きくなれるように保護され、
力のない者、お年寄り、子どもがいじめられる
という構造にますますなりつつあります。
もう一方では、‘世界のリーダー‘日本を目指して
軍事大国化の道を急速に強めています。
教育の世界も例外ではありません。
文部科学省は、~~~~(一部省略)
いわゆるできる子とできない子を分けて勉強させようと
推し進めています。~~~(一部省略)
いづれ全ての教科で差別、
選別の教育が行われるのでしょう。
いろいろな発展段階の子が生活を共にする学級は、
つくりにくくなりました。
もっとできる子にはスーパーサイエンスや
スーパーイングリッシュ・スクールが用意されました。
飛び級もあります。
そうしたエリート校には公的予算がどっさり投入され、
そうでないところはわずかな予算です。
現場の教師たちは混乱しました。
~~~(省略)
通知表の改革、保護者や地域の人々からの外部評価導入、
英語・総合学習・習熟度別学習の実施・・・・
週休5日制という過密スケジュールのなかで、
それらの仕事は当然ながら放課後、
さらには休日をあてて行われました。
~~~(省略)
多くの教師は日々の仕事に忙殺されて、
なぜ今、突然、教育基本法の改正が叫ばれ、
日本全国で学力向上運動に取り組みだしたのか、
理解できなかったのです。
~~~(省略)
現場では上級学校になるほど勉強しないという
「学びからの逃避」がますます強くなりました。
子どもたちが求めているのは、
学ぶことの喜び、友と学びあう楽しさ、
学ぶことの意義を実感することでしょう。
~~~(省略)
今の教育改革は、子ども集団をバラバラにして、
競争させ、自己肯定感を奪い、
一緒に生きよう!という共同の思想をつぶすものだと
私は思っています。
子どもたちは、不登校、学びからの逃避、
アレルギー、過食・拒食、自己否定、暴力、
社会的犯罪・・・・
と様々な形でSOSを発しています。
小学2年のある子は、
自分が赤ちゃんだったころの写真を見て、
「あのころはよかった。今はテストでたいへん」
と作文で書いてきました。
まるで、中年の疲れたおじさんのようです。
そういう時代の流れの中で
これから心はもっと病んでいくでしょう。
人間関係はもっとずたずたにされるでしょう。
子どもたちはもっと追い込まれていくでしょう。
だからこんな時代だからこそ、
自分のいのちを大切にして仲間といっしょになって
ハッピーを創れるか、仲間を大切にできるか、
一緒に生きようぜという空間や関係が創れるかが、
われわれに問われているのです。
私はそう問い続けて教師の仕事をしているのです。
~~~(省略)
私は決して悲観していません。
子どもと希望・夢を共有することは、
すごく楽しいことなんですから。
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