最近、ブログやFBを怠けていた。
店に来てくれる方々、
トークや講演、
雑誌の取材、
雑誌への寄稿、
匝瑳での創作活動や収穫、
おもしろい毎日で、
ブログなどに記したいこと目白押しだが、
時間が追いつかない。
毎日が感動ドラマだ!
だから高坂家にはテレビは必要ない。
楽しいことばかりあるので、つまらんテレビなど見ているヒマはない。
取材を受けた一つ、
雑誌「かがり火」が届いた。
「朝日ジャーナリズム」と「MOKU」にも掲載が待っている。
安倍政権が様々しても、経済は上向かないことを散々書いて来たが、
アベノミクス経済政策に陰りが見え始めてきた。
日銀短観の9月速報でも、
一部の輸出企業以外、大手も中小も総崩れに入り始めた。
企業減税も、円安誘導も、歴史的金融緩和も、
経済学者や専門家の予見通りには行かない、
という壮大で未来世代にツケを廻す失敗のための実験に終わる。
残るのは元よりもっと酷い格差。
例えば、国土強靭化、っていうが、まるで時代錯誤のダサい政策だ。
国土強靭化どころか、国土国民衰弱化だ!
この新自由主義のなかで経済成長を目指すと、
経済成長でなく、格差成長になる、、、、
そうした厳しい社会がますます広がる中で、
答えを探しに来てくれる様々な方々。
うれしい。
こういう人を知っていたら紹介して欲しい、
あういう生き方をしている人がいたら紹介して欲しい、
とそんな役回りもしていると、
出会いと様々な幸せへの人生に背中を押せる役割がうれしい。
相談に来てくれる、悩みを打ち明けに来る、
歩み出した生き方を報告に来てくれる、
どんな店か、どんな髙坂か、と下見見学にも来てくれる。
そうして続々と遠方から来店者。
写真は鹿児島からわざわざ当店目指して男4人で来てくれた!
福岡から、岡山から、滋賀から、名古屋から、静岡から、群馬から、、、
とってもありがたい。
オーストラリア人も、イタリア人も、、、。
昨今、学生もたくさん来てくれる。
卒論のための取材と称しながら、悩みを抱えて来る。
就職という選択肢しか示さない経済社会。
なんとツマラナイことか!
サラリーマンになっても幸せになれないだろうという予感。
でも、お金も欲しいし、いい洋服も着たい、という矛盾。
(そんなの、矛盾でもなく、当たり前で、二者択一ではない)
就職もファッションも娯楽も、他人が気になる・・・などの打ち明け!
他人と比べているうちは、永遠に幸せになれないよ。。。。
とズバっと言ってしまった(^^)
でも、そういう矛盾を歳を経ながら少しずつダウンシフトして行けばいい。
ベクトルが間違っていなければ、右往左往、上下往復もいいだろう。
今からそんな葛藤を持っているなら、
きっと、だんだんと粋なオトナになれるさ。
学校の先生方や、
居場所を失った子どもたちに場を提供するオトナ達も来てくれる。
先生たち曰く、
「最近、発狂して暴れ出す子どもが増えている」
右肩上がり志向の息苦しいサラリーマン養成教育に加え、
貧困の連鎖で、家庭事情、経済事情が厳しく辛い子どもも多い。
更には自民党は「富国強兵」的教育を目指したいらしい、アホな(怒)
明星大学でトークしたときも、
カルチャーショックで口を開けて聞いてくれる学生がほとんど。
生業(なりわい)や自給という選択肢は彼らに無いから尚更だ!
石神井で子どもの居場所「なゆたふらっと」を作っている佐藤さんが、
私のトークを企画してくれた。
その報告書が届いた、とってもありがたい。
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前半は縦軸に高坂さんの自己紹介・これまでの活動紹介、
横軸には折に触れてその時々の社会現象や各種経済データ・
最近の動きを報道した新聞記事などを交えてお話を伺いました。
今回のタイトルとなっている「ダウンシフター」という、
高坂さんの代名詞ともいえる用語の説明そのものが、
彼が歩んできた人生の葛藤や苦しみから導きだされた
今の到達点なのだと感じました。
その「ダウンシフター」とは具体的には、
● 過度な消費主義から抜け出し、
● もっと余暇を持ち、
● スケジュールのバランスをとり、
● もっとゆっくりなペースで生活し、
● もっと意義のある仕事をし、
● 自分のもっとも深い価値観と合致した日々を過ごす
という定義がアメリカの学者によってなされているとのことですが、
これを高坂さん流に言い換えると、
○“社会を降りて 社会を変える” なんて屁理屈を抜かし、
○ 過度な消費や経済成長モデルから降りたヤカラ。
○ 小さな生業や収入だが、
好きや得意を仕事にして遊びとの区別がない。
○ 自分の食いものを小狭に自給したり、
モノや家を自分で手がけるなど、器用貧乏。
○ なぜかツレが多く、幸せなやつが多い。
との説明でした。
こども時代の高坂さんにはふたつ、
心に引っかかることがあったといいます。
ひとつはモノがあふれているこの世の中への漠然とした不安感であり、
このような大量生産・大量消費のシステムが持続可能なのだろうか?
という点。
資源や食糧としての動植物(命)の扱われ方やゴミや廃棄物の行方、
自然環境に対するわたしたち人間の在り方への不安感といえるでしょう。
ふたつ目は、その一方で親や周りの大人たちが、
なぜ子どもたちに「いい高校・大学」に進み、
「いい会社」に就職することをやみくもに期待するのか? という疑問。
仮にそれで安定した生活が得られたとして、
イコールそれが本当に幸せなんだろうか・・? という根源的な疑問です。
学校生活でこうした素朴で根源的な疑問を追求、
考えようとしたらあらゆるスケジュールについていけない事でしょう。
自分の疑問や気持ちの整理がつかないまま、ク
ラスでの役割や成績その他さまざまなことがタスクとして
今のこどもたちに降りかかっています。
不登校のこどもたちの中には、
そのペースに理屈でなく心でストップがかかり、ペースダウン、
まさしく「ダウンシフト」が必要だと
体が反応している状態のこどもたちが
一定数存在するのではないでしょうか。
社会人時代に、モノがあふれてもう成長が見込めないのに、
さして必要とも思えないものをお客に売り込んだり、
自腹購入で営業ノルマをこなす毎日を過ごしたり、
無理な営業展開が他の人の生活破壊を引き起こす例に遭遇するうち、
うつ病寸前まで追い込まれた高坂さんは、
退職して拡大経済路線から降りる決断をします。
学校のシステム・価値観も
まさしくこの拡大経済路線を前提にしたところがあります。
退職したら二度と這い上がれない、不登校になったら将来がない、
道から外れたらろくな死に方をしない、就活に失敗したらお先真っ暗・・・
という短絡的なものの考え方がどんなにか薄っぺらで、
やせ細ったものなのか、
そして不登校をしている子どもたちを意味なく苦しめているかが、
高坂さんの今の生活や切り盛りしているオーガニックバーの
楽しそうな様子を伺うと見えてくるようでした。
またその一方で、お客として訪れる人の多くが
拡大経済路線にしがみついてはもがき病んでいるとのこと。
「大人も子どもも、何でこんなにしんどい思いをして
自分がなくなるまで頑張り続けてしまうのか・・」、
そこにわたしたちの国のゆがみ、
いびつさを感じずにはいられませんでした。
休憩をはさんでの後半は、参加者が小グループに分かれ、
感想の共有やお互いの自己紹介をしました。
最後に各グループで出た話題や質問を全体にむけて発表しました。
そして高坂さんからも逐次コメントをいただきながら終了となりました。
司会者としては、この世知辛い世の中にあって、
大人も子どもも自分らしさを保つ秘訣は、
「職場(学校)以外に別の価値観で動く存在に気付くこと、つながること」
ではないか、
そのささやかな一例として「なゆたふらっと」の活動もあるのでは、
との思いを強くしました。
終了後はまだ残れる参加者有志と高坂さんにも加わっていただき、
朝に仕込んだおでんをつまみつつ、なごやかに歓談が続きました。
残念ながら今回は、参加者のなかに現在不登校のお子さんを抱えた
親御さんはいらっしゃいませんでした。
しかし学校という枠にこだわらず、
その子の生き方をまるごと応援・見守る気持ちのある大人が、
わたしたちの身の回りにこれだけ存在するのだ・・・
という実感がテーブルのそちらこちらで花開いていた歓談のようすから
見て取れました。
ご参加くださったみなさま、高坂さん、ありがとうございました。
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来月末、ある中学校で授業する機会も頂いた。
人生でよって立つものは多様である、レールに乗る必要は無い、
そんな主旨の話しをして欲しいという依頼。
進学校らしい。こんな私を呼んでくれる先生も素敵だ!
・・・・ その2に続く。
http://ameblo.jp/smile-moonset/entry-11945903493.html#main
———【 髙坂 勝 の トーク 出演情報 】———-
■ あなたもダウンシフターズになろう 講座 第二期募集!
http://ameblo.jp/smile-moonset/entry-11940988341.html
■ 11/1(土) 群馬前橋 古民家カフェ 「たべりーね」にてトーク
http://urx.nu/cSlZ
遊民谷たべりーね:
https://www.facebook.com/groups/644146385598881/
■ 11/9(日) 14:00~ 脱成長ミーティング
http://ameblo.jp/smile-moonset/entry-11935028231.html
■ パルク自由学校 「未来を創る!ソーシャル・デザイン」 5回講座 募集開始!
http://act.parc-jp.org/s/fs/2014-a.html
•第一回:10/24(金) ソーシャル・デザインってなに? by 鈴木菜央
•第二回:11/10(月) 世間も自分も幸せになるダウンシフト人生をデザインする
by 髙坂勝
•第三回:11/14(金) 人の居場所をつくるデザイン by 西村佳哲
•第四回:11/26(水) ソーシャル・デザインは国を越えて by 渡邉さやか
•第五回:12/12(金) 稼ぎつつ、家庭を築きつつ、社会を変え「つつ」、
ソーシャルデザインを仕事にする by 塩見直紀
■ 11/28(金) 中学校で授業
■ 11/29(土) 14:00~ 新宿区男女共同参画 にてトーク
■ 12/7(日) 13:30 「Wake Up Nippon」イベント at 新横浜
with 田中佳さん 伊藤研人さん
http://kokucheese.com/event/index/223953
■ 1/11(日) 脱成長ミーティング
■ 1/12(月) 寺田本家酒蔵ツアー
■ 1/14(水) 明星大学で授業
■ 1/17(土)~18(日)熊本県水俣 予定
■ 3/21(土) 平井ななえさんとトーク
■ 7/5(日) ネクスト200年創造学科
by 地球のしごと大學
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