日差しが出ると嬉しい。
どんより雲や雨続きだからか。
モノをあまり持たないミニマリズム。
あの世にモノを持ってはいけない。
日々思っていることだが
つくづく思った。
というのは
オヤジがもうすぐ命を全うしようとしている。
何度も命を尽きても仕方ないところまで行っても、
取り留めて今に至っている。
痛みや苦しみはないらしい、
それだけが幸いだ。
もう、
話しかけてもこちらを少し見るだけで、
首をこちらに向ける体力と気力はなくなっている。
それでも「ありがとう」の気持ちを伝えたいのだろう、
握手は求めてくる。
「オヤジ、痛くないならこんないい死に方はないね」
と言ったら声は出ないが笑った。
死んでゆく時、
何も持っていけない。
生き物は裸で生まれてきて最後は何も持たずに死んでゆく。
何かを持って死んで行けると
生きている間に勘違いしているのは
人間だけ。
藤井風、
という20代もそこそこのミュージシャンが、
話題になっているらしい。
映像を見てびっくらこえた。
ビジュアルも、ピアノプレイも、歌も、
センスも、人柄も、ありえない。
この若さでこの死生観!
『 帰ろう 』
歌詞の一部を抜粋する。
〜〜〜
怖くはない 失うものなどない
最初から何も持ってない
ああ 全て流して 帰ろう
ああ 全て忘れて 帰ろう
憎みあいの果てに 何が生まれるの
私が先に 忘れよう
私の居ない世界を
上から眺めていても
何1つ変わらず回るから
少し背中が軽くなった
ください ください ばっかで
何もあげられなかったね
生きてきた意味なんかわからないまま
ああ 全て与えて 帰ろう
ああ 何も持たずに 帰ろう
与えられるものこそ 与えられたもの
ありがとうって 胸を張ろう
去り際の時に 何を持っていけるの?
1つ1つ荷物 手放そう
ああ 今日からどう生きてゆこう
〜〜〜
この歌が話題になって
報ステ特集で10分も!
そういう時代なんだな〜と。
さとり世代、ミレニアム世代、Z世代、
確実に進化している。
それに比べて、
政治や経済界の重鎮を見ていると真逆だ!!!
情けなくなるこの国が。
そして多くの国が。
コロナを経ながら
変わって行けるのだろうか。
経済成長目指す社会などに戻さなくていい。
もっともっと、をもう辞めよう。
「もっと」でなく「シェア」だ。
コロナで幸いなことに経済が縮小し、
CO2排出量は前年比8%減ると予想される。
パリ協定が掲げる産業革命からの気温上昇を1.5度内に抑えて
温暖化を緩和するには、
排出量を毎年7.6%減らさねばならない。
毎年、コロナと同じ経済縮小ができるなら、
「憎み愛の果てに 何が生まれるの
私が先に 忘れよう」
この国のトップ K氏に、風は届くだろうか。
親父の死際に面しながら、
新しい世代の歌に感じ入って
今日のブログを書いた。
追伸:
藤井風氏の卓越した鍵盤プレイ。
https://www.youtube.com/watch?v=VrCQvQxKrBQ
【 髙坂勝 トーク 】
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