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オリンピックを避けて
2年前に池袋の Organic Bar を引き上げて、
10年間の二拠点居住から地方へ 「I」ターン完全移住。
本当に良かった。
 
なんども書くが、
緊急事態宣言が出たものの(千葉県も)
千葉県匝瑳で半農半Xしていると
生活は何も変わらない。
 
むしろ経済活動が鈍化している分、
仕事に追われる度合いが減って、
なんだかスローライフが心地よい。
 
とは言ってもやることはたくさんあるので、
淡々と非効率に(スローに)それらを進めてゆく。
畑や田んぼは心地よい。
一昨日からフルムーンが夜の闇を明るく照らす。
 
 
先日、
田んぼの近くの道の駅的存在である
「ふれあいパーク八日市場」
にふと寄ったら、
俺の本が売っていてびっくり!
 
 
TADAYA(多田屋)さんは
匝瑳の旧商店街通りに残る唯一の書店。
 
二ヶ月くらい前だろうか、
SOSA PROJECT 「マイ田んぼ2020」に
地元の方にも参加してもらいたくて、
著者自ら営業に行ったのだ(笑)。
「店長さんか社長さん、お願いします」
みたいな感じで。
 
案内されたのが店の奥の間で、
大正期か昭和初期に造作されたであろう屋内の扉や壁に、
当時の職人さんの腕や技が現れていて感心してしまった。
 
対応してくださった社長・能勢さん90歳前。
手足も口調もしっかりされている。
 
後々なんども能勢さんとお会いするうちにわかったことは、
まさに人格者であり名士であること。
 
その後何かとお電話をいただき、
可愛がってもらえるようになった。
 
そのTADAYAさんが、
「ふれあいパーク八日市場」に俺の本を置いてくれたわけだ。
 
 
この多田屋さんは歴史があり、
なんと「アララギ」を創刊したのが多田屋活版所だったのだ!
 
「アララギ」は明治期後半の短歌結社誌。
正岡子規門下の歌人達、
斎藤茂吉や伊藤左千夫らによって創刊された。
 
 
だから
多田屋さんには博物館ものの貴重なものが残っていて、
能勢さんとの雑談の中でいろいろ見せてもらった。
 
「アララギ」創刊時の題字をしおりにしてあった。
 
 
アララギとは「阿羅木」と書くなんて当然知らなかった。
彼らが集った多田屋さんの敷地に植わっていた木が
この阿羅木だったらしい。
 
たまたまだが、
今日、野生のノビルを庭に植えようと検索したら、
ノビルを「アララギ」と呼んだ古来歴史もあるらしい。
 
歌集の「アララギ」をブログで触れようと思うのと、
ノビルを調べて別名「アララギ」と知るという、
今朝の偶然に、なんだか心が微笑ましくなる。
 
 
さてこの能勢さんが、
地元匝瑳市を中心に千葉県の東総地域の歴史を
シリーズで冊子に残そうと取り組んでいるのが、
「千葉・東総物語」。
 
 
能勢さん曰く、
百円ショップで本が買える時代だから、
同じ100円で買えて、
地元の文化や歴史・そして功績を残した方々を、
子どもから大人にまで気軽に読んて知ってもらいたい、
という想いで始めた、
でも100円じゃコスト的に無理で、
150円になってしまったと!
 
なんて素晴らしいんだろう。
 
装丁やフォントからして
シンプルだがセンスに溢れている。
 
 
例えば「大原幽学物語」。
 
大原幽学は江戸末期を生きた。
少年の頃から放浪生活を強いられながらも
その間に農業・学問・仏教・儒教・商売を学び身に付け、
千葉県のこの地域に40歳代半ばに根を下ろし、
疲弊した農村の改革運動を進めた人物で、
世界で初の農業協同組合や
今の生協のルーツとなるような生活品の共同購入で、
農家の生活の質を上げる成果を広げていった。
 
例えば、
田んぼに肥料(当時はイワシで値が張った)を入れずに、
刈った雑草を利用するように指導したり、
雑然と田植えしていた慣習を、
8寸(約25センチ)ごと一列に植えて、
作業効率と収量を上げる施策などを指導した。
 
今の俺たちが目指したい農の営みを当時からしていたのだ。
 
彼の元には
最盛期で500〜1000人の農民・商民・役人が
学びにきていたという。
しかも学びの上下なくし、
互いを「道友」と呼び合い、
横の関係性や交流を促した。
女性や子どもにも分け隔てなく学びや実践を提供した。
そのあたり、現代を先取りしていたと思う。
 
だがそれらの活動を良しとせぬ者たちの計略で
不当な嫌疑を掛けられ
彼は幕府から長期の取り調べを受けることになり、
落胆の末、慕ってくれる仲間たちに迷惑を掛けまいと、
62歳で自宅裏にて切腹自殺。
 
その家屋が今も残っていて、
シンプルな造りに魅せられ、以前にも2回ほど訪ねている。
 
 
高校時代から地元を歩いて歴史や文化を感じるのが好きだった。
生まれの横須賀・横浜・逗子・鎌倉・葉山、
それらをよく歩いたものだ。
 
今考えると「地元学」をしていたわけだ。
(当時はそんな言葉がなかった)
 
匝瑳に移住して、
徐々に歴史などに関心を持って過ごしていた。
 
そこにきて、ありがたいことに能勢さんと出会った。
 
その能勢さんがこのシリーズを
全部差し上げるから暇なときに読んでみてね、くださった。
 
読み始めてホント、面白い。
勉強になる、まさに地元学だ!
 
人物を取り上げたり、
 地域を取り上げたり、
  地域功績事業を取り上げたり。
 
こういう取り組みを高齢になっても名士がされている、
そしてそんな素晴らしい方が、
俺のような若輩者の話を聞いてくれる。
 
地域で世代を超えた交流ができる豊かさを
しみじみと感じている。
 
 
 

          

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