温かくなって草の伸びが早くなってきた。
あちこちに小さな花たちが太陽に開く。
一昨日だったか、
庭や家周りの草を刈った。
かつてはそれだけだった。
でも去年秋から、
刈った草は庭の小さな畑に乗せるようにした。
(右に育っているのはソラマメ)
畑を保湿し、乾燥を防ぎ、雑草も防ぐ。
草を分解するために微生物たちが溢れてくる。
分解される草たちが土に還ってゆき、
豊かな土に変わってゆく。
海辺だから土というより砂地だ。
決していい土とは言えない。
それでも少しづつ良くなってきた。
ひと月くらい前に
庭の真ん中にあるタブの木を整えるのに少し枝を落とした。
その枝などが庭の隅に積んである。
外でご飯を炊く時ななどの焚き付けに使うために積んでいる。
でもよく考えたら、
枝についていた葉っぱは、
土に落としてあげるのが良いに決まっている。
森では木々の葉が落ちて微生物たちが分解し腐葉土になる。
自然の摂理だ。
畑を良くするには、
山の森から腐葉土や葉を持ってくるのが良いと言われる。
そうだ、
葉がここにあるじゃないか!
なんだか凄いことを思いついたように嬉しくなった。
逆になんで今まで気づかなかったのだろう、とも!
枝から葉をはずし、
畑の乗せる。
本当は土の中にすくといいが、
自然界に則ってあえて上に乗せるだけにした。
その上に刈った草たちを乗せた。
残った枝は、
土木や大地の再生に使える。
大切な資材だ。
穴を掘り、炭を入れ、枝を絡めながら差し込み、
微生物が住み易い環境を作り、
穴の断面が土中の水と空気の出入りを促して、
大地を呼吸させる。
すると土の上や家も快適な環境になる。
湿気がなくなったり、不快な虫が減ったり。
そういうことをそれぞれ学んだり、
気づいたり、実践してきた。
頭の中では、
万物が循環する・万物を循環させる、
このことを理解しているつもりだった。
でも、我が家の庭の中では
俺はそれぞれを別カテゴリーで扱っていたことに気づいた。
実際に暮らしの中で、
枝を落としたり、草を刈ったり、畑をしたり、
別々で完結して、
そこから出るものをどう処理しようか、
でもゴミとして行政に出すのは嫌だ。
そんな試行錯誤な宿題だった。
でも我が家の狭いエリアでも大抵が循環するじゃないか!
何もかもがゴミにはならない、ゴミは資源になる、
すべては何かへの過程になる。
なんだか、当たり前なのに凄い発見をした感じがした!
嬉しかった!
書いてしまえば、
何を書いているんだろう、
当たり前のことだ、
と思える。
でも、
すべてを頭で知っていたのに、
なんにも体で知らなかった。
体を動かすことで、
知識で得たことが実になる。
改めてそう思ったのだ(^^)
—–