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政府は13.2兆円の財政支出をして
25兆円規模の経済対策をするという。
 
一部に財政投融資を使うから負担がない、
とも言うが、
それは麻薬だからこそ
かつて封印したものだ。
 
こうしてまた、
余計なことをして余計な負担と禍根を未来に押し付ける。
 
全てが無駄とは言わないが、
アホとしか思えない。
 
政権を運営する者たちと同じ時代を生きる1人として
悲しいし、虚しいし、恥ずかしい。
だからこそ、オカシイと言い、
自分なりにオルタナティブを行動するしかない。
 
天国で故・中村哲さんも嘆いていることと思う。
 
 
一昨日の夕刻、
渋谷に出向いた。
 
ヒューマントラストシネマ渋谷で上映されている、
「気候戦士」を見に行ったのだ。
招待券を頂いていたので、
これは見に行こうと!
 

 

もちろん内容も素晴らしいし、
面白かった。
 
人類は温暖化を止められるのか。
自然エネ100%の社会は可能だ。
古い利権と、要はお金にしがみつくエリアにいる人たちが、
できない理由を連ねるだけ。
 
登場するワカモノたちが言う。
だからこそ、
誰もが運動家にならないと温暖化は止められない、と。
 
その通りだ。
 
暴走する資本主義も
誰もが運動家にならない、と、
かつてマイケルムーアーが言った。
 
俺もそう思って、
タマツキや SOSA PROJECT をしてくたし、
それ以外の活動も全てそうだ。
 
 
さて、映画を観終わった後、
翌朝の、とある学校での授業の準備が必要だった。
ビジネスホテル、カプセルホテル、ゲストハウス、
色々検索したが、思いついた。
 
ネットカフェに泊まってみよう、と。
 
安くて財布が助かることもあるし、
今更ながら経験がなかったので、
これはいいと。
 
低収入に虐げられる方々や、
家がない方々が、
ネットカフェで寝泊まりするネットカフェ難民。
 
その悲しい事実をずっと意識してきたし、
でも現実を見たことがなかったからだ。
 
かつて池袋にいた頃、
ネットカフェ難民を
我が家、および、タマツキの夜中に
寝泊まり提供したことがある。
 
その方は演劇をしている方だった。
 
我が家を住所に履歴書に書いてもらい、
彼はアルバイトを見つけて
家を借りられるまでなって、
出て行った。
 
その後、毎年お礼の手紙やメールをくれた。
数年経って、
「もういいよ、気を使わないでね、
  俺もマルマルさんからたくさんの学びを頂いたし、
    こうして毎年感謝の言葉をもらえて嬉しいんだ。
     だから
      お礼する、される関係は
       もうそろそろ終わりにしようね」
 
それでも数年に一度、連絡をくれる。
ありがたいことだ。
 
さて話戻して、ネットカフェ。
チェーンで何店舗も経営する店舗を選んだ。
映画館から徒歩5分、
渋谷駅にも3分かからない。
 
店は清潔で店員さんも親切だ。
ジュース飲み放題もありがたい。
(とはいえ、オーガニックはないし、
  俺が飲めるジュースはないので、
   お湯と水ばかり、
    でもコーンポタージュはジャンクと知りながら
     何杯も飲んでしまった(笑))
 
部屋も内側からロックできる。
足を伸ばしてマットで寝られる。
これはなかなか悪くない。
テレビも見放題。
12時間で税込で2200円とはありがたい。
 
 
シャワーもどなたかが入るたびに清掃していて、
そのあたりのサービスもこのコストパフォーマンスで
すごいなと。
 
さて、
ネットカフェ利用者はワカモノが中心と思っていた。
 
しかし、
身なりちゃんとしたスーツのビジネスマンが多いこと!
なんだか不思議だ。
 
それからびっくりしたのが、
身なり綺麗で紳士的な年配者の60~70代が多いこと。
男性も、女性も。
トイレで大をして次の方が70歳くらいの背のピンとした方で、
「急かしてしまってすいません」
なんて笑顔で挨拶してくれたり。
 
しかし、旅行で来ていると言う感じでもない。
 
 
70歳くらいの、背筋伸びてすらっとした女性もいた。
家着に着替えていて、
店員さんと何気ない世間話をしている。
 
その会話内容からすると、
常連さん、
と言うか長くここに泊まっている人かもしれない。
 
 
隣の部屋の方は夜中24時くらいまで静かだった。
しかし、お酒を飲んでいたのか、
急に大きな声で独り言を言いだす。
30分もすると店員さんが注意にきて、
「これ以上騒がれるとお出になっていただきます」
と注意を促していた。
それが2回ほど。
注意されて止むが、またしばらくすると話だす。
 
ああ、何かで追い詰められてんだな、
って大目に見ていたが、
俺もうるさくて寝られない。
きっと他の宿泊者も同じ思いだろう。
 
なので、強めにドンと一度だけ壁を叩いた。
その瞬間に独り言がぴたっと止まる。
笑える。
しかし20分もするとまた始まる。
で、今度は小さくコンコンくらいで叩いた。
そしてまたすぐ止んだ。
しばししていびきが聞こえてきた。
 
 
朝、6時過ぎだろうか。
隣の彼のスマホに電話が。
それに出て話しているのが嫌が応にも聞こえる。
 
とても真摯に対応している。
取引先からの電話らしい。
 
「その件に関しましては昨日4件会社にメールを頂戴しておりますので、この件も恐れ入りますが会社のメールにお願いしてよろしいでしょうか、、、」
 
って感じだった。
 
真夜中のグダグダはなんだったのだろうか。
確かに独り言も
仕事関係者とのやりとりっぽいものだったしな〜。
 
なんだか、サラリーマンの切なさ、を感じたし、
そんな方がネットカフェで寝泊まりしていて、
酒飲んで独り言がやめられず、
店員さんに追い出しますよ、
と言われている、
その現実。
 
よく考えれば、
取引先とはいえ、
朝6時に電話してくるだろうか。
不思議で謎ばかり。
 
俺がチェックアウトするときには、
すでに隣の彼はいなかった。
 
 
ネットカフェの快適さ、
そこに集う方々の不思議さ、
そんな夜だった。
 
身なりだけではわからない。
貧困や困窮がわかりずらい。
出会った人たちが困窮しているとも限らない。
俺のように何かの道楽や意味があって
泊まっていただけかもしれない。
 
ワカモノが集うネットカフェ、
と言う俺のイメージは逆だった。
 
ワカモノはほとんど会わず、
中高年ばかりだった。
 
不思議な現実を見てしまった。
 
何をどう考えればいいのか。
 
 
そんなことを頭の隅で考えながら、
なんとかプレゼンを仕上げて、
授業する学校へ向かったのであった。
 
 
夜の渋谷紀行、
おしまい、おしまい。
 

 

 

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●12.15(日)15:00~  HAPON新宿

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(「ナチュラル志向」の場所をクリックしてください)

 

●2019.1.5(日)14:00〜17:00

         脱成長MTG vol.20 @江戸川橋

    ガンディーの新しい社会構想と現代」

     報告:石井一也さん(香川大学)

http://umininaru.raindrop.jp/datsuseichou/tuo_cheng_zhangmitingu/di20hui_kai_cui_jiang_zuo.html

 

 

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【 髙坂勝の著書 】

 

 
以下の本の3章と4章で、
私・髙坂も、
平田オリザさんと藻谷浩介さんに混じって鼎談しています。
 
以下の本の第6章全体で、
髙坂/タマツキ/移住者のことを取り上げてくれています。↓

 

 

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