ミニマリストの俺が、
何度も手放そうと思ったけど、
結局手離さないでいて仕舞ってあった小皿。
先日ふとした時にまた目に触れたので、飾ってあげた。
タマツキを始める一年前の2003年9月に
知り合いの九谷焼の上野さんという陶芸家のところに
遊びに行って描いた絵だ。
脱サラして旅をしていた頃、
青森県の日本海側で、
夜、海辺の崖の上の芝生で野営していたら
夜空がふと一段と暗くなった。
見回すと、
三日月が夜の黒い水平線に沈んで行く途中だった。
月も沈むんだな、
当たり前なのに、見たことなかった。
感動して、なぜか涙が溢れた。
秋刀魚を焼いていたからかもしれない(笑)
美しいものは
お金をかけなくたってたくさん目の前にあるのに、
気づいてないだけなんだ!
俺はその時まで随分と感動を求めて、
金をかけていたのに、
例えば
うまいレストランに行くとか、
映画見るとか、
ライブ行くとか、
アミューズメント施設に行くとか、
スカイダイビングするとか、
山登りするとか、
バンジージャンプするとか、
世界中旅するとか、
、、、、
それらが悪いというのではない。
でも感動は、
お金や時間をかけなくても
目の前に毎日起こっているんだ、
と分からせてくれた。
随分と遠回りしちゃったな、
とその時思った。
Bar の名前に
「月」を入れようと決めたのがこの時だ。
それを絵にしたのだろう。
そして moonset
(月の入り:俺のメルアドにもしている)
と皿の裏に刻んでいる。
『減速して自由に生きる』
を読んでくださった方には
印象的に書いていある場面だ。
幾度となく、
あの場面を読んで泣いてしまった、
印象的だった、
と読者が話してくれた。
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こうして
俺の人生を変えてくれた一場面を
皿に刻んであるというのも、
不思議な気がする。
今、
匝瑳に完全移住して、
毎日のように、
海に登る太陽と月、
陸に沈む太陽と月、
それらを当たり前に見る生活になった。
その都度、小さくも嬉しく、
いいな、生きててよかったな、
と幸せをさらっと噛み締める。
あの頃、
深く悩んで
何を求めていたのだろうか(笑)。
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