前回のブログで、
親のために兄弟でお金を出し合って墓を買う話に触れた。
実は、
俺個人の考えとしては、
墓はいらない、
墓に入りたくない、
という考えだ。
墓に入る自体にも興味ないが、
何より墓があることで、
のちのちの方々に、
墓参りや墓の世話をしてもらわねばならない。
維持費もかかる。
金と時間を泥棒したくないからだ。
親にも若い頃からそう伝えている。
「また、お前は、、、」
といつも返されていたが、
最近は認めているようだ。
妻にもそう伝えている。
30年前にこんなこと言っても、
アホか、お前は、だったが、
そういう人が増えてきて、
そういうサービスも出てきているからだろう。
そんな俺だが
親にまで強要することはできない。
なので
親が望む形での「墓」を即断して行動した。
何気なしに伝統と思われているものって、
本当に伝統なのかを考えることがある。
例えば、
正月に知人にハガキ(手紙)を出すなども
ありえない。
飛脚の時代に
今のような年賀状を機能させられるわけがない。
それ以前ならなおさらだ。
だから俺からは年賀状は出さない。
歴史の中で誰もが墓に入れたなんてこともない。
考えればわかる。
土に埋めるだけでもいいし、
そこに石ころを乗せて、
気が向けば名前でも刻めばいい。
本来、お金をかけずとも、
できたこと。
金がある人、
名誉を讃えたい人だけ墓を作ればいいだけだ。
すべて商業主義にさらされてしまっているだけ。
シンプルに考えればいい。
いつか死んだときのために、
今から準備しているし、
今後も準備を進めてゆくだろう。
ミニマリスト、
ものを減らしてゆく、
ものを少なくしか持たない、
というのも、
それに準じた行動なわけだ。
日頃、空き家の活動をしていると、
そこに住んでいた方のモノの多さに驚くし、
それを後片付けしないまま、
去っていった方にも残念に思う。
さて、
一緒に墓のお金を出す兄弟にも、
そして両親にも、
「俺は墓に入るつもりはないよ」
と今回も伝えた。
人の体も自然の中の循環物だから、
土に戻すのが一番いい。
現実には海に散布してもらうことを考えている。
本来は土に埋めてもらって
微生物に分解してもらえたらと思うのだが、
土葬は法律で禁止されている。
俺がこんな考えになったのはいつなんだろう。
幼稚園や小学生の時から、
その歳なりに世の中のおかしさを感じてきた。
中学の頃から、
俺の世代では誰も聴いてなかった
一世代上の音楽を聴いていた。
その中に
柳ジョージ&レイニーウッドがあった。
彼らの曲で好きな曲がたくさんあるか、
中の一つに以下の歌があった。
「遺言」
俺がいつか死んだら
亡骸を小さな船に乗せて
生まれたこの街の港から沖に流してくれ
風のないだ夜に
街の小さな空を雲が流れたら俺のために
歌ってくれバガボンドララバイ
俺は、
親や先祖の墓がある以上、
親や兄弟のその墓を見守ってゆくことだろう。
意外とそのあたりは、
先祖を重んじる自分がいる。
義務ではなく、
素直な心で、だ。
一方、自分自身は、
末の世代にそうしてもらわなくても、
ちっとも構わない。
人は二度死ぬ、と。
一度目はその人が死んだとき。
二度目はその人を覚えている人が死んだとき。
逆に言えば、
思い出してくれることが墓参り以上の弔いであり、
思い出してくれる人がいなくなったら、
誰も俺の存在を知らないのに、
墓などの世話などさせるのは、
その方々に迷惑なだけだ、
と考えるのだ。
子どもの頃から変わらない。
そもそも、
政治と経済の愚行で格差貧困が広がり、
墓を買うとどころか、
親や先祖の墓を維持できない方も増えている。
俺だって兄弟と出し合うとはいえ、
安いものでと言えども、
懐が辛い。
さらにそもそも、
墓や霊園など、
何百年後に存在しているだろうか。
残っているものもあるだろう。
歴史の遺構物に何千年というものだってあるのだから。
しかしそんほとんどは、
天変地異、開発、維持不可能による撤去など様々、
ほとんどが残らないと思う。
いづれ結局は、
自然に環えるのだ。
貧乏人は、
生ある限り生き切り、
生き延びるためにも、
墓はいらない、墓にはいらない、
と思った方が都合がいい(^^)
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