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今年は大晦日から、
実家で過ごした。
もう20年以上ぶりだと思う。
 
毎年、
正月元旦昼からは、
家族が集まる。
 
だが、
今年は兄貴の息子二人(俺の甥っ子)が
忙しいと言う理由で来なかった。
いや、ここ数年、来ないとか、
一瞬しか顔を出さないとか。
長男は社会人になったばかり、次男は高校3年だ。
 
顔を出さない理由は、
兄貴から聞いている。
それはそれでわからないでもない。
 
しかし、今年は参加して欲しかった。
それを元旦の席で親父とお袋と妹の前で話した。
口に出さないが、
兄貴以外みな、そのことが引っかかっていたからだ。
 
甥っ子に会ったら、直接伝えようと思っていた。
だが、兄貴は「それはやめてくれ」という。
 
なのでいつかタイミングを見て話そうと思っているが、
高校3年の次男は
俺のこのブログをたまに見ているらしい。
 
なので、書いている。
 
〜〜〜
 
去年末、
お袋の老老介護で車椅子12年になる親父が、
急に熱が40度近くになり緊急入院した。
二人とも80代の中盤に差し掛かる。
 
親父とお袋とは、
迎える死についてずっと話してきた。
 
なので過去3回の緊急入院の際、
担当医士には
「延命治療はしません」
と父本人からも、母からも、
迷わずきっぱり伝えている。
 
親父は運も生命力もあるのか、
年末の入院からも無事に帰宅し、
自宅で正月を過ごした。
 
 
がしかし、
年齢と体力からしても、
いつ逝ってもおかしくない。
来年の正月に親父が存在しているかわからない。
 
そろそろ親父の死と死後のことを、
兄貴、妹と話し合っておかないと、
と考えて年末に実家の近くで話し合った。
 
親父とお袋の意見を重視し、
墓の事、
親父のおくり方、
親父亡き後のお袋のこと、
それらの様々な可能性と選択を考え、調べ、
またそれを、
親父とお袋にフィードバックする。
 
墓に関しては動き出し、
実家近くの霊園を手配し、
もともとあった先祖の墓を、
そこに合流させることにした。
 
もとの墓があったお寺には、
今までの長い間の感謝を礼に変えて伝え、
閉眼供養、離檀、墓撤去の手続きを
春までに進めてゆく。
 
俺にとってその寺の故住職は、
大きな存在だった。
子どもの頃からたくさんの親戚の死を見てきたが、
その寺で法事をする際、
お経の後の住職の話が長かった。
 
周りの親戚は文句を言っていたが、
俺はその説教話が好きだった。
今の俺の考え方に少なからず影響を及ぼしてくれた。
 
なので、檀家を離れるにあたり、
感謝と礼を尽くしたいというわけだ。
 
 
さて、
兄貴と妹と話し合った時、
妹の一人娘も一緒だった。
小学校4年生。
親父の死について語るには早い、
と思うかもしれないが、
そうじゃない。
 
人は必ず衰え、死んでゆく。
その掟を免れることはできない。
家族がそれを世話し見送ることも必然。
 
俺も幼稚園の時から親戚の死を数々見つめ、
大人の会話を聞いてきた。
 
衰えてゆく人を見、
そして家族でそれに対応してゆく姿は、
大きな教育機会だ。
 
死を迎える年配者が子孫に残す最後の教育だと思う。
 
妹の娘は、
難しいことはわからないながらも、
目を丸くしながら、
死に近づいてゆく親父を死をちゃんと見つめている。
受け止め、受け入れている。
そこに悲痛感はない。
死は悲しくとも避けるものでなく、
むしろポジティブに捉えられるもの。
そういうことを、
俺ら兄弟の会話からちゃんと感じとっていた。
 
〜〜〜
 
兄貴の息子二人にも、
だから正月くらいは姿を出して欲しかった。
来年の正月に親父がいる保証はない。
 
誰もが無様な姿を晒しながら衰え死んでゆく。
誰も避けられない。
順番だ。
 
死を学ぶ。
 
おくり方を分からなければ、
いつか おくられる立場になった時も
その折の自分の意味役割をわからないだろう。
 
だから、
生きてまだ元気な親父と会える最後かもしれない、
今年の正月に、
甥っ子二人に来てほしかった。
 
甥っ子はこのブログを読むだろうか。
読まずとも、
そのうち伝える。
 
伝えた時、
親父がまだ元気だといいが。
 
 
現代社会では、

「死」を忌み嫌い、
遠ざけてブラックボックスに放り込む。
見えないから死が怖いものとなる。
死は怖いものではない。
 
親父は
ちゃんと死に方を示しながら逝く条件を整えている。
 
そんなありがたい存在が
祖父という一番近い存在でいるのだから、
それを見れない、学べない甥っ子は、
すごく大きな機会損失だ。
 
孫も子どもも、
顔を見せるだけで祖父母孝行、親孝行になる。
 
そんな当たり前のことを、
思春期だからといって遠ざけてはいけない。
 
俺が親なら、
首根っこを掴んででも連れて行ったに違いない。
 
 
正月、
そんなことを思いながら、
過ごした。
 
 
〜〜 追伸 〜〜
 
以上、書いたようなことがあっただろうか、
匝瑳でお世話になっている80代の方々を二組、
寺田本家にご招待しよう、と思い立った。
 
親父と違って農作業も大工作業も現役で、
まだまだ驚くほど元気なのだが。
とはいえ、最近、
「孫も来なくなって寂しいから、
  高坂さんたちが来てくれると嬉しい」
とか、話してくれていたので。
 
いつも手ぶらでフラッと立ち寄り、
世間話をし、
それがまた冗談が効いていて面白く、
帰りにはたくさんの野菜などを下さる。
 
その日頃のお礼に、と思ったのだ。
 
電話すると、
すごく喜んで楽しみだ、と言ってくれた。
一組が都合つき、来てくれることになった。
 
ついでに、と言ってはなんだが、
匝瑳に移住したピアニストの近藤さんと
ギタリストの鈴木さんも誘った。
 
酒蔵でセッションを繰り広げようと思う。
バスの席、後5席空いているので、
まだ参加申し込み、間に合いますよ〜(^^)
 

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 1.14(祝月)
      【寺田本家酒蔵ツアー】

寺田本家の映像が届きました、

https://vimeo.com/308293363

貸切バス60人乗り。
あと、1名、で締め切りです。

https://kokucheese.com/event/index/535876/

 

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ハーバービジネスオンラインに連載中

〜 たまTSUKI物語 〜
「目に前のモノを大切にするところから、
     世界は変えられる」

http://qq2q.biz/P7qJ

 

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1.19(土)18:30〜  木更津ひととわ

       にてビオワインを飲みながらトークです。

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⭐️  髙坂 勝  情報

 

・1.27(日)朝7:20前後〜 

  NHKラジオ「マイあさラジオ〜サンデーエッセー」

    に出演

 

・1.27(日)14:00〜 脱成長MTG@江戸川橋

  社会的連帯経済について学びあいます。

http://umininaru.raindrop.jp/datsuseichou/tuo_cheng_zhangmitingu/di17hui_kai_cui_jiang_zuo.html

 

・2.9~10(土日) 古民家再生WS

      新しく借りた築200年の空家を

    手作業で再生してゆきます。

      ただいま企画中、

        お時間開けておいてくださいね。

 

・2.11(祝月)ちば移住市町村合同フェア

    20分ほどトーク  詳細  チラシ

 

 

・5.16(木)夜 タマキンブラザーズ & 髙坂勝

                         Live at 渋谷MeWe

 
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ハーバービジネスオンライン連載『たまTSUKI物語』

 

 

 
以下の本の3章と4章で、
私・髙坂も、
平田オリザさんと藻谷浩介さんに混じって鼎談しています。
 
以下の本の第6章全体で、
髙坂/タマツキ/移住者のことを取り上げてくれています。↓

 

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