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二度のタマツキ撤退劇。

 

 

計画的撤退は、とても面白い。

 

思った通りに事業をたたんで行く過程は、

すごくダイナミックだ。

 

何と言っても

3年かけながら撤退を徐々に進めたのだから!

 

拡大ばかりを考えてしまう経営論から脱して、

大きさ小ささを調整できる商売こそ、

その醍醐味があるし、

撤退では更に手腕が試されると思う。

 

 

一度目の撤退は3月。

パーフェクトだった。

そして次に引き継ぐ方にも

完璧すぎるほどにつないだつもりだった。

 

閉じた後は他人様のなされること。

そうは言うものの、

予定通りには行かず、

なぜか店が髙坂名義のままだったため、

やもうえず、

9月から11月末まで気まぐれ営業で、

週に一度程度の「タマツキアゲイン」へ。

 

その間、様々あった。

イベントやレンタルも多々行った。

 

終えてみればすごい良い経験をさせてもらえた。

 

 

 

二度目撤退の11月締め。

 

22日から店に泊まり込んでいた。

親父の緊急入院も重なり

実家の三浦半島付け根まで二度往復した。

 

その間、

23日のテキトー料理講座二本、

24日のナリワイラボ連続講座最終回、

25日のミニマリストオフ会でのトーク、

26日のシールズ林田さんとのクロストーク、

27日の髙坂のトーク&ライブ、

ここで最終にしようと思ったが、

お客さんからの懇願で28日も急遽ラスト営業。

 

毎日、時間の合間にモノをパッキングして減らし、

しかしなのに、

店内のオシャレさや居心地の良さは改善を図った。

 

30日は午前中、

玉川聖学院で高校二年生に授業をし、

店に戻り、

タマツキの大荷物をポンコツ軽バンちゃんに詰め込み、

近所の氏神様と大桃豆腐にお礼挨拶し、

夜7時に池袋を後にした。

ゆっくり運転するも睡魔が襲い、

酒々井インターで降り、

温泉に入って体を労う2時間。

11時頃匝瑳の自宅へ到着。

 

車を降りて最初に思う、空気が美味しい。

ふと空を見あげると雲が真上だけ開けて、

大きくオリオン座とその周りの星たちがきらめく。

幾つかの星雲も見える。

 

東京ではこんなに星群は見れない、と思った。

その瞬間、

あっ、流星!。

見上げたまま、

海風香る空気を大きくゆっくり吸い込む。

 

満足感と感謝の念がみなぎる。

 

数十秒後に家の鍵を開けて再び夜空を見上げても、

もう雲に隠れて星は見えなかった。

 

一瞬だけのご褒美。

「お帰りなさい、長い間お疲れさん」

って匝瑳の空が語りかけてくれたのだろう。

 

荷物を家に入れて寝入ったのは夜中1時半。

 

翌朝の12月1日、

起きてタマツキ荷物を自宅用とそれ以外に仕分けし、

「それ以外」を再び軽バンに詰め込み、

里山活動へ。

途中、電車で都心から来た参加者を拾い、

田んぼ里山に向かう。

 

10時に集まってきたメンバーに、

「今日は〇〇と〇〇をやりましょう」

と伝え、

それぞれの持ち場へ。

みんな慣れてきたもので、

地元の方々と一緒に、

自主的にマイペースで、

草刈りとか、
道を塞ぐ木を切ってどけるとか、
いろんな作業を行った。
 
お昼は地元のお母さんを移住者たちが手伝って、
美味しい豚汁とおにぎり。
地元お母さんが持参してくれる手作り漬物の美味しいこと。
 
 
午後は、
サツマイモ掘りをしたい人を掘り放題のその場所へ案内し、

そこから、

移住2年目に入って古い平屋を借りた岩間さんのお宅に。
 
相当廃れていた家だが、
魂が入れば家は蘇ってゆく。
 
庭は紅葉に溢れ、椿の花も咲き乱れていた。
息を呑む。
 
かつて住んでいた方のセンスが伝わってくる。
 
10人くらいのメンバーが自分の役割を見つけ、
それぞれ作業をしてゆく。

 

その辺りは、

 

田んぼ一年生の小西さんのブログをご覧あれ。
 
俺は岩間さんの家周り改善を早々に離脱して、
隣町の多古に借りた古民家に。
車で走ってみると岩間亭からすごく近いことがわかった。
 
この古民家は、
新しく立ち上げたばかりの
株式会社「Re」でお借りしている。
 
まだ掃除をしただけだが、
素敵なお宅だ。
冬をまたいで少しずつ住みやすい形にしていきたい。
 
その古民家の一室に
かつてタマツキ開業時にDIYした重要物たちを
置かせてもらうことにした。
この古民家の充実に使っても良い。
 
 
タマツキで使ったお皿類やキッチン道具も台所に置いた。
 
 
こうやって二度目のタマツキ撤退の翌日には
師走が始まった。
 
 
今日は久しぶりに家にこもり、
妻が手塩にかけて育っている野菜を収穫したり、
 
 
タマツキで使い込んだ暖簾などを洗ったり、
 
 
タマツキに素敵な音楽をもたらした
アンプやスピーカーを掃除したり、
 
その間、
昼寝を二度もし、
採ったカブの葉っぱを生姜を絡めてパスタにして昼飯、
夜は夜で採ったカブとナスとピーマンを炒めて夕食とする。
 
こうして、
買い物に頼らず、
自宅や貰い物で調達できる新鮮な食材だけで料理し、
味わい食べることがどれだけ幸せなことか。
とてもありがたく贅沢なのだ。
 
18年前の脱サラ時、
お米すら研げなかったのだから、
自炊するたびに感慨がある。
 
 
溜まっていたメールやメッセージに返信をした。
読みたいけど溜まっていたネット情報を読んだ。
 

そして

昨晩も今晩も軽く一人晩酌。
 
ビールは、
ソープロメンバーの青山さんが作ったものを、
お裾分けで頂いたもの。
 
育てた米を炊き、
育てた大豆から作った味噌で味噌汁を作り、
庭の野菜をおかずにし、
昨日の里山活動のお昼ご飯で余った
地元お母さん手作りのお漬物。
そしてソープロメンバー青山くんの手作りビール。
 
こんな贅沢な晩酌はない。
 
 
明日は千葉銀行の機関誌の取材。
そして明後日早朝は、
以下だ。
 
 
何を話すか、明日午後、考えよう。
お近くの方は是非お越しください。
 
と言いつつ、
何と朝6時からのトークですが、、、(笑)
俺は会場に5時20分入り。
ひえ〜!叫び
 
 
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毎年恒例の寺田本家酒蔵ツアー。
1月14日(祝日月曜日)
開催します(^^)
お申し込みはお早めに!
 
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ハーバービジネスオンラインに連載している
「たまTSUKI物語」

 

安田純平さんへの感謝

 

の気持ちを書きました(^^)
 

 

 

 

⭐️  髙坂 勝  情報

 

・12.4(火)朝6:00〜

    @匝瑳市商工会議所 2階会議室

                 匝瑳市倫理法人会で講和します。

  「未来をえらびとる

   〜 経済成長はもうない。なら、どう生きる?」
 

 

1.14(祝月)

      タマツキ寺田本家酒蔵ツアー2019 

https://kokucheese.com/event/index/535876/

https://kokucheese.com/event/index/535876/

 
・1.19(土)18:30〜  木更津ひととわ
        にてビオワインを飲みながらトークです。

https://m.facebook.com/hitotowa/photos/a.1638933079737695/1973350359629297/?type=3&_rdr

 

・1.26(土)14:00〜 脱成長MTG@江戸川橋

  社会的連帯経済について学びあいます。

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ハーバービジネスオンライン連載『たまTSUKI物語』

 

 

 
以下の本の3章と4章で、
私・髙坂も、
平田オリザさんと藻谷浩介さんに混じって鼎談しています。
 
以下の本の第6章全体で、
髙坂/タマツキ/移住者のことを取り上げてくれています。↓

 

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