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太陽が昇るだけで幸せを感じられるか!
 
都会に住む友人から、
暑すぎる、蒸し蒸しする、と嘆きが多々届く。
 
しかし、匝瑳ではそれがない。
 
暑い、確かに。
しかし、それは不快なものではない。
湿気も少ない。
 
都心では熱帯夜であろうことは想像できる。
だが、匝瑳では夜になると涼しいくらい。
昼間にタンクトップで過ごしても、
夜は長袖に腕を通さないと寒い。
コンクリートに覆われる場所は少なく、
海と川に水が流れ、風が抜ける。
 
まさに快適な夏だ。
冷房はいらない。
 
朝は、霧が立って幻想的なこともある。
 
あぁ、
もう都心に住める体ではなくなってしまった(笑)
 
もし池袋にいたなら、
燦々と輝く太陽を恨めしく思ったかもしれない。
 
今、太陽に感謝の気持ちしか湧かない。
 
 
 
さて、
匝瑳に来て、
ちょっとした用で出かけた折、
気になるところに寄り道したり、
気づかぬ間に道に迷い込んだりする。
 
そして、知らなかった素敵な場所や状況に出会う。
 
 
先週中頃、
マイ田んぼ30組が植える大豆を調達すべく、
田んぼの近所の有機農家さんである、
みやもと山」の齋藤超さんのところに行った。
 
曲がるべき場所を見過ごし通り過ぎてしまったら、
小さいけど素晴らしい神社があった。
その集落の方々が
綺麗にして大切にしていることがうかがえる。
 
 
齊藤さん宅に、
お土産に持って行ったシュークリームと日本酒。
 
家に上げてくれて、
お茶とお菓子をいただきながら、
齊藤さんご家族とたらっと雑談。
帰りに採りたての卵をいただいた。
これがまた、美味しいのだ!
 
こんなちょっとしたやり取りに、
幸せを感じる。
 
 
三日前だろうか、
満月の前日の夜、
ほぼ真ん丸の月を真正面に見ながら進む道があった。
あたりは広大な田園風景。
 
あまりの美しさに、
何度も車を止めた。
 
 
田んぼの間を流れる川に月明かりが照らされている。
 
 
 
田んぼの向こうに低い山が横たわっていて、
その上に月が漂う。
 
いつもながら、
我が家からの月も綺麗だ。
 
 
 
先週土曜日は、
マイ田んぼ30組の大豆植えの日だった。
 
朝10時の集合で、
大豆植えのレクチャーを終えた後、
俺は羽釜で玄米を一升炊く準備に入った。
 
この日は、
移住者たちがランチなどのブースを出すことになっていた。
 
 
 
山口勝則&麻絵さんのスパイスカレー。
 
 
 
遠山あやさんの大根メシと具沢山の味噌汁や糠ふりかけ。
 
 
 
まりりんの窯焼きパンや梅ジュースや縫製品。
 
 
 
越智雅紀&みどりさんの自然農野菜。
 
 
匝瑳に移住4年目で就農独立した越智さん、
屋号は「陽と月農園」。
みんなへの告知文内容が
正直で素晴らしいので下にシェア!
 
陽と月農園の栽培原則
・遺伝子組み換え NO!・・・肥料や堆肥に至るまで遺伝子組み換え作物や飼料についてNOします。
・無農薬・・・一切の農薬を使いません。有機JAS認定農薬も使いません。
・薬剤NO・・・抗生物質や添加物、保存料などは自分では使わないのはもちろん、使っていない(もしくは減らす努力をしている)原料を使用します
・堆肥は必要最小限・・・硝酸態窒素の作物への残留や環境への負担を考え最小の堆肥・もしくは自然栽培を目指します。
・在来種・固定種を優先・・・可能な限り、在来種や固定種を使います。しかし美味しい野菜を作りたい、また作業効率の向上による農園作業者の負担軽減を達成し永続的な運営確保のためにF1種(雄性不稔種)もときには利用させていただきます。
・自分の子どもに自信をもって食べさせられる野菜を作ります。
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地元の平さんが規格外で売れないトウモロコシを
たくさん差し入れしてくださった。
新鮮ゆえ、その場で生でかじって、
おいしさを味わう。
 
 
 
親戚のように親しくしてもらっている
長老の木下こうしさんもお越しになって、
羽釜でご飯を炊いてくださった。
木下さんは何でもできるスーパーマンだ!
若者と語らう木下さん。
 
 
 
木下さんが、
山口さんのカレーのご飯を羽釜で炊き、
遠山あやさんが大根メシと味噌汁を羽釜で炊き、
俺がご飯が物足りなりくなくなりそうな人たちに
                   玄米を炊き、
3人で羽釜が4つ並んで、
焚き木でご飯などを炊く。
 
なんだか、いいな、って思う。
 
 
木下さんが俺に釜炊きのコツなどを教えてくれる!
 
 
売る人も、買う人も、「友産友消」
 
みんなの笑顔を見ているだけで幸せな気分になる。
あぁ、生きているっていいなって。
 
 
 
「毎日、幸せだな、
    と心でつぶやくことが何度あるかな」
 
と思いながら匝瑳の広い空を眺めることが多い。
昨日だけでも5〜6回呟いたと思う。
 
たかだか、
 空を見ただけ、
  風に吹かれただけ、
   月を眺めただけ、
    人の笑顔を見ただけで。
 

ま、幸せのレベルが低いだけかもしれないが(笑)
 
 
面倒なことや困りごとや悩み事がないわけではない。
しかし、そんなことは小さなこと、と思える。
 
世間では「お金」の心配が渦巻いている。
 
俺もお金の心配がないわけでもない。
しかし、ゼロに近い。
 
自然に生かされ、
地域や仲間に生かされる。
 
木々、草、虫や鳥たち、人々の笑顔、
そして太陽と月。
 
これらのものと調和していれば、
お金の心配はほどほどになる。
 
それは間違いない(^^)
 
 
今朝も、庭の畑に水やりをして、
プチトマトとイチゴを収穫。
 
洗濯をして、庭に干して。
 
気持ち良くて、
それだけで有り難いと思う。
 
 
今晩は、
昨日収穫した空芯菜をごま油で炒めて食べよう。
ナスも一つ食べごろに実っている。
 
太陽が昇ってきたので朝一番で、
ソーラークッカーをデッキに設置。
ニンニク、生姜をみじん切りにして鍋の底に敷き、
その上に、
トマト、きゅうり、いんげん、紫蘇、玉ねぎ、大根、
とザックリ切ってその順番に重ねた。
 
上に自家製味噌をのせて蓋をして、
ソーラークッカーに置いた。
 
いわゆる、「重ね煮」。
17年前、船越康弘さんという料理家に出会って、
この料理法を身につけ、
タマツキでもこれを基本の仕込みにしていた。

 

 

 
夕方、おいしくなっているだろうか。
 
 
 
参加者がくださった感想メールを
みなさんにも読んでもらおう。
 
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
 
今日もとっても楽しかったですー。
帰りの電車で走馬灯を見るかのように
振り返ってます(笑)

田口さん、まりりんさん、送迎ありがとうございました!

大豆を埋める穴を開けている時、

畔の土が想像以上に硬くてびっくりしました。
途中、大きなミミズさんや、
小さな蟻🐜さんたちがたくさん出動してきて
申し訳なく感じながらの作業になりました。
ディザスターだったのでしょうね(゚o゚;;
 
青山さんお水のアドヴァイスありがとうございます。
スクスク育つといいなぁー

山口さんのワールドスパイシーカレー、
まりりんさんの梅スパークリングジュース、梅ジャム&パン、
とても美味しく頂きました。
あやさんの大根ご飯も食べたかったですが。
さすがにそこまで食べれず残念でした…(´-`)
皆さんの姿を見て、

こういうのがナリワイというモノか!
としみじみ感じました。

山下さんご飯ご一緒してくれてありがとうございました😊

トウモロコシまで頂けて感謝です。

でもしかし。
暑さと田んぼの草取りの多さで、

かなりグッタリ疲れて明日のJOになってますー…
真っ白に。

大量の草取りは熊手がかなり有効でした。

ところでトンボが止まったです指に!
ソーサではよくあるのでしょうか…🙀?

 
 
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
(ちょっと長いのですが、
   素敵なことを書いてくださったので)
 
まりりんさんの大豆種まきの説明、よかったなー。何が良いって、上の田んぼの片方の畔に穴が開くから、そこには植えることができないって説明するときに、
「いつもこうやって穴を埋めてるから」
って言った時に、まりりんさん、躊躇なくしゃがんで土を触りながら手振りを見せてくれましたよね。あの躊躇のなさに感動したのは僕だけでしょうか。ホントに植物や大地が好きっていうのが伝わってきて。
言うだけの人とやったことある人とには、やはり説得力の差があるっていうようなお話しを帰りに、古田さんともお話ししたのですが、まりりんさんの説明には、会社で行われるような流暢なプレゼンにはない、なんとも血の通った温かみがあって、それも匝瑳に来る楽しみの一つなんです。
やっぱり
#まりりんハンパない
(ハッシュタグまりりんハンパない、流行るまでやります笑)

大豆植え、スタッフの方々、事前の草刈りありがとうございます。残りの草をちょちょいと刈って、ちょちょいと植えよかなと思ってたら、周りの方々が、みんな結構しっかり土を耕してるから、そそくさと土を耕し出す、小心者で流されやすい今福。

そんなこんなしてると倉田さん来て少しおしゃべり。いつも写真ありがとね。ブログでガンガン使ってます(笑)眼鏡、見つかったかしら?

それから、越智さんが冷たいキュウリの訪問販売に来てくれて、もうジャストタイミングったらありゃしない。こんな美味しいキュウリを食べたのは初めてです。キンキンに冷えたキュウリを、あの暑くて茹で今福になりそうなタイミングで売りに来たら、500円でも買う!
でも、小さいのしかないから50円でいいって、、、梅の時の木下さんもそうだけど、農家のみなさんて、ホントにおすそ分け精神旺盛の方々ばっかりで。50円じゃ申し訳ないからと、後で野菜買いに行ったら、ズッキーニをおまけでいただいたり。
ホントにありがとうございます。ていうか見習います。僕も、いつか誰かにおすそ分けします。

そんなこんなして作業に戻って、さぁ種まきだ、というところで青山さんの「12時ですので、お昼休憩しましょう」の声。
「え”ーーーっ!マジで!?もう12時なの?!」
東京で仕事してるとお昼休憩の12時とか、超遠い未来なんだけど、匝瑳に来るとあっという間にお昼になったり、あっという間に3時になったりするんですよね。
「そうさ、匝瑳はあっという間なのさ」
絶対にみんなに冷たい目で見られるダジャレを思いついてしまい、飲み込むこともできず、大豆を植える穴をひとつ掘って、そこに向かってつぶやきました。1番右端の大豆の芽が出なかったら、それはダジャレのせいです。

お昼は、僕はカレー組でした。辛いものはそれほど苦手ではないので、山口さんのカレーは程よい辛さでおいしかった。特にカレーには鶏モモ肉が1番合うと思っている委員会の会長なので、具材のチョイスが最高でした。ホントにおいしかったので、隣にいた原田さんや都筑さんにお肉をおすそ分けして、おすそ分け精神の片鱗を体験させてもらいました。原田さんからは「すごく美味しい」と言ってもらえて、なんだかうれしくなりました(今福、お前が作ったわけじゃねぇぞ?わかってるか?おい)。
山口さんとお話しする時間がなくて、十分にお礼を言えなかったのでこの場を借りて、ありがとうございました!ネパールのお話しも今度聞かせてください。

自分が作ってきた梅ジュースより、まりりんさんの梅発酵ジュースの方が数倍おいしかったなぁ。やっぱり梅シロップじゃなくて、発酵させた方が美味しいですね。EMもそうだけど、発酵フェチなのかも(笑)明日以降、時間あるときに梅ジャムにも挑戦したいと思います!

あ、フェチと言えば、僕は石鹸フェチでもあります。あやさんの出店から、石鹸も購入しました。障害者支援施設で作った石鹸だったこともあって。泥汚れがよく落ちるって教えてもらって、帰って早速タオルやらズボンやら、泥だらけの衣類をその石鹸で洗ったら、ホントにによく落ちるんです。廃油を使ってるからリサイクルだし、毎週のように農作業をするようになった今、これは掘り出し物でした。

午後は、種まきをささっと済ませて、草取り開始。
毎週来てたので、それほどひどい量はありませんが、そこそこ生えてきていました。量的に大したことなかったので、抜いて握って投げるを繰り返しました。小西さんが熊手を持ってきてたり、他の方々も網の入れ物を持ってきてたり、様々な工夫をされてて、情報交換も活発になってきて、なんか良いですよね、こういうの。人間、経験を積めば上達したくなくても上達しちゃうもんで。勝手なイメージで農業とかDIYとかナリワイとか、自ら難しく考えがちでしたが、やってみれば案外できるじゃん、て思えるようになりました。特にいろんな方々がいろんな工夫をされている空間でできるというところが、そういう自信を後押ししますよね。

これからの世の中「何を学ぶか」や「誰から学ぶか」ではなく「誰と学ぶか」が大事なんじゃないかと思います。Aというアイデアを先生みたいな人から教わったり、導かれたりするより、Aを知らないけど求めてる人たちが、あーだこーだしながら生み出していく。協力しながら作るのが苦手な人でも、人がやってるのをチラ見しながらできたり、誰かが見るに見かねて協力したり。先生に教わるだけだとAしか身につかないけど、みんなと学ぶとAからBが生まれたり、個々の中にCやDが芽生えたりするんじゃないかと思います。
ソープロのスタッフのみなさんは、基礎の基礎だけ教えてくれて、あとは良い意味で放置してくれるから、自ずと参加者同士が協力し合える。そんな空間になってきてるなって思います。

今回は、草取りの間、なんか不思議な感じにとらわれました。自分がなくなっていく感じ。自分探しの反対。自分無くし。周りの音とか景色とか匂いとか風とか、自分以外のものが存在し、自分がなくなっていく。でもね、そうするとね、自分がいなくなって自分以外のものが明確になって、そうすると自分以外のもの以外のものって何だろうとか思って、あ、自分以外のもの以外のものが自分じゃんて。自分を無くせば、自分が見つかるっていうか。
例えば、自分の悩みがどうだっていうことなんかより、そういう自分を無くして、風を感じてみると、自分は風をこう感じるんだとか、my田んぼはこんな匂いがするんだとか、こんな音が気になるんだとか、こういう景色が心地よいとか、そういう五感から、無くしたはずの自分が浮かび上がる。
五感で感じるから自分を認識できる。言い換えると、五感を遮断したら、自分を見失ってしまう。
自分探しなんてしなくていい。自分を無くして、五感を解放し、周りに生かされていることに気づけば、自分は勝手に浮かび上がってくる。

なぁんて言っても、まだまだ正直、生かされているという実感にはほど遠いです。なんせ、これ、妄想なんで(笑)

帰りの電車では、古田さんと小島さんとお話ししながら帰りました。古田さんは、カレーのところでも、田んぼでも積極的にお手伝いしてる姿が印象的ですよね。なかなか、できそうでできないことを、すすっとやられてて、見習わなきゃと思ってます。
小島さんは、なんか、話してると落ち着きます。なんでだろ。ライターさんでいろんな人たちにインタビューとかするからかな。話したくなるオーラを身にまとっている感じ(笑)

兎にも角にも、熱中症にもならずに無事帰宅できました。

今回も、みなさん、ありがとうございました。
 

 
 
 
 
 

—  【 高坂 勝 HP 】  —
http://umininaru.raindrop.jp/masarukohsaka

 

 

■ SOSA PROJECT の田植えの映像、
         ぜひご覧くださ〜い(^^)
 
 

 

■マイナビ農業というウェブニュースで、
SOSA Projectから始める地方移住
   髙坂勝さんが語る農業と「ナリワイ」

 

 

7/28(土)18:00〜 脱成長MTG Vol.16

「先進国は脱成長に向かっても、

      途上国に脱成長・脱開発を求めることはできないか
         〜 途上国における成長・開発に代わるもうひとつの道」

    講師は日本国際ボランティアセンター(JVC)代表を

     もうすぐ退任される谷山博史さん

http://umininaru.raindrop.jp/datsuseichou/tuo_cheng_zhangmitingu/di16hui_kai_cui_jiang_zuo.html

 

 

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以下の本の3章と4章で、
私・髙坂も、
平田オリザさんと藻谷浩介さんに混じって鼎談しています。
 
以下の本の第6章全体で、
髙坂/タマツキ/移住者のことを取り上げてくれています。↓

 

 

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