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4月3日の月曜日、

NPO SOSA PROJECT の田んぼから車で5分程度の場所で、

 

『匝瑳メガソーラーシェアリング第一発電所』

の落成式が開催された。

 

畑が広大に広がる丘に、

元総理大臣が3人も揃うというのは、

滅多にない。

小泉さん自身がスピーチでそう言って笑いを取っていた。

 

菅直人氏 小泉純一郎氏 細川護照氏

 

 

メディアの各方面で報道された。

↓↓↓

https://www.energy-chiba.com/%E6%8E%B2%E8%BC%89%E8%A8%98%E4%BA%8B-1/

 

雲間からお天道様が光を大地に届けてくれる中、

畑で美味しいオーガニックの食事や飲み物を楽しみながら、

清々しいイベントになった。

 

これを主導されたのが市民エネルギーちば。

の東光弘さんと椿茂雄さん。

 

東さんはオーガニック食材を日本に広げてきた第一人者。

御茶ノ水GAIAの立ち上げ、全国に卸しを展開し、

軌道に乗ってからはそこを離れ、

自ら千葉のシャッター街に小さなオーガニック食材店を出し、

千葉のアースデーイベントを成功/継続させて、

3.11後、自然エネに転身を図り、

数年前に匝瑳市に引っ越されてきた。

 

実は東さんとは、

私が当店を始めた13年前の頃、

出会っている。

東さんとフェアトレードの「ぐらするーつ」さんが企画してくれた、

寺田本家酒蔵ツアーにお誘いいただいた時が最初だった。

 

のちに当店の寺田本家酒蔵ツアーを始めるきっかけを頂いた。

 

 

椿茂雄さんとは、

東さんが匝瑳に引っ越してきて再会したのを機に、

お世話になるようになった。

匝瑳地元で様々な活動をされている椿さんのご好意で、

移住者たちが空家を紹介してもらった。

この日の夜、

懇親会で初めてお酒を飲みながら椿さんとお話しした。

椿さんの公正な見地や想いに胸が熱くなった。

 

(冒頭の挨拶をする椿さん。右には元総理大臣3人や国会議員たちが)

 

東さんや椿さんの活動の3年間、

すごいスピードでソーラーシェアリングがここまで来た。

 

その二人のエネルギーたるや凄まじいものだ。

 

こんな素晴らしい先輩方と、

匝瑳の活動でご一緒させてもらえることほど幸せなことはない。

 

 

食べ物/家/エネルギー/仕事/福祉

が安価に地域で手に入れられれば、

人は安心して心豊かに暮らして行ける。

 

私たち NPO SOSA PROJECT の活動で

食べ物/家は手に入れられるよになった。

 

私は文系で技術や機械や科学がどっちかというと苦手だ。

 

東さんや椿さんが近くにいてくださったことで、

地域でのエネルギーから始まり、仕事、福祉にまで、

手が届くようになる。

 

これは夢のような話だ。

 

私がいつか手に入れたい、

というか、

目指していた世の中が、

目の前に立ち現れてきたのである。

 

こんなに嬉しいことはない(^^)

 

 

思えば、

30歳で脱サラして、旅を1年して、

金沢に移住してフリーターで飲食を習得しようとしていた頃、

空いた時間で図書館に通った。

人生で初めて、

テストでも資格取得でもなんでもないのに、

自ら学びたいことを学んでいた時期だ。

 

その時、未来像を描けるキッカケになった一冊がある。

この本の説明文(坂本龍一さんや飯田哲也さんの解説)

を読んでほしい。

 

デンマークのヨアン・ノルゴー氏が執筆、

飯田哲也さんが翻訳、

エネルギーと私たちの社会

 

 ノルゴー氏は、1970年代初頭から、環境的に持続可能な社会は必然的に人間的な社会へと近づくものであり、その実現には、現在の「高エネルギー社会」を「低エネルギー社会」へと転換していく必要があるとして、技術的、定量的な分析結果から、低エネルギー社会へと進んでいくことが十分可能であると訴えてきました。このような氏の思想は、エイモリー・ロビンズを始め、多くのエネルギー学者に大きな影響を与えています。

 

●推薦のことば(坂本龍一さん)
 「すばらしい本だ。これが20年前のデンマークで書かれたということが全く気にならないどころか、現在の日本や世界の様々な国で、まさにこれから必要とされる本であることはまちがいない。
 著者が提唱する「高エネルギー社会」と「低エネルギー社会」という選択は、現在ますます重要性を増している。なぜなら世界が「高エネルギー社会」を選択すれば、資源の枯渇、環境汚染の拡大、大事故の危険性の増加、資源をめぐる紛争などが生じ、いずれ限界にぶつかり、これ以上成長することはできなくなる。経済成長を促す趨勢が、皮肉にも成長を許さない事態を招いてしまうのである。
 世界は無限の経済成長ではなく、足ることを知り、生産と消費をおさえ、持続できる世界を選択する以外に、生き残ることはできないことは明かだ。そのように考える人が増え、政治を動かし、国のエネルギー政策や企業の方針などを変えていくことができるように、この本がたくさんの人に読まれることが望まれる。
最後に、添えられているイラストがとてもユーモラスで、しかも議論の内容を深く理解していることがうかがえるもので、秀逸だ。」

 

●訳者のことば(飯田哲也)
 50年後はどのような社会だろうか。モノに溢れ格差の大きい「豊かな社会」 か、それともゆとりと社会的公正で「満ち足りた社会」か。本書は、「高エネルギー 社会」と「低エネルギー社会」という2つの未来像を対比しながら、50年後に私たちの暮らしと社会がどのように変わりうるかについて、暮らしを取り巻くエネルギーを 通して描き出したものである。「高エネルギー社会」とは、国内総生産(GDP)成長のために物質的な生産と消費が今後も拡大される社会である。「低エネルギー社会」とは、人々が満ち足り、社会的公正や人々との交際、ゆとりなどに価値を見いだす社会である。
 本書は20年前にデンマークで出版された。当時のデンマークは、1960年代からの高成長ののちに2度にわたる石油危機でエネルギー政策の変更を余儀なくされていた。経済成長を維持するために原子力を大量に導入しようとする政府と、それに反対し自然エネルギーを求める市民運動が鋭く対立していたところに、本書は「もう十分ではないか」という第3の選択肢を提起してベストセラーとなった。その後、成熟社会へと大きく転換したデンマークのエネルギー政策に、本書は大きな影響を与えた。
 当時のデンマークに今日の日本は2重写しとなる。経済成長のために、政府は返すあてもない借金で無駄な公共事業を拡大し、「空から金をばらまいて」まで消費を促す経済学者もいる。そうした経済成長社会が必ず行き詰まることを本書は教えるばかりか、すでにワークシェアリングなどの処方箋も提示している。
 持続可能な社会に向けて、私たちが自分自身の暮らしを見つめ直し、価値観を問い直し、同時に社会に働きかけていくことによって、一人一人の力で社会と未来を大きく変えることができると著者は指摘する。常に「上」から、そして「供給側」からエネルギーが語られる日本では、中高生から大人まで本書は類書なきエネルギー入門書となるだろう。クラウス・デローレンの挿絵も楽しく機知に富んでいる。本書は、現代の日本社会にこそ必要とされている「未来書」である。 (いいだ・てつなり 環境エネルギー政策研究所所長)

 

 

 

そう、ヨアン・ノルゴー氏と飯田さんのお陰で、

具体的未来像が描けた。

 

あの時、こんな未来にしたい、

と云う熱い想いで描いた夢が、

目の前で現実化してきていることの嬉しさよ(^^)

 

夢は叶うものである。

いや、まだまだ道のりは遠いが、

手に届くところまで来ている証がここにできたんだ!

 

 

この日、飯田哲也さんも来訪されていた。

 

 

左が東さん、真ん中が飯田さん。

 

匝瑳のオーガニック農家さんの佐藤さんのお米で作った日本酒、

この畑で作られる予定の麦で作ったビール、

それらを美味しく嗜みながらの落成式。

 

私も短いスピーチ依頼を頂いた。

移住者仲間が映像を撮ってくれた。

https://drive.google.com/file/d/0B-5_bmls2I80dGpRdXYyY3lTS0U/view

 

今の格差社会の源流に小泉政権があったことに

 

ちょっとした嫌味を含ませたが、

残念ながら小泉さんは違う場所に移動していなかった(@@)

 

会場にはロックバンド・シアターブルックの佐藤タイジさんも!

 

(タイジさん、かっこいいが、いつもながら顔がでかい(笑))

 

タイジさんとは何度か話したことがあった。

「今日は何歌うんですか」と聞くと、

「太陽のエネルギーで発電なんだから、やっぱ、あれでしょ!」

 

思った通り、

『ありったけの愛』をギター1本で熱唱してくれた。

もう25年以上も前の曲だが、

その歌詞が凄いので覗いてみてほしい。

http://j-lyric.net/artist/a01c971/l005307.html

 

 

バンドでのライブ映像はこちら。

https://www.youtube.com/watch?v=sq88Lmn5BCs

(ドラムは、私が25年来大好きな、

     名実ともに日本トップドラマー沼澤尚さん)

 

 

落成式が終わって、

匝瑳市の商工会議所に移動して、

弁護士の河合弘之さんが監督を務め、

飯田さんが監修した映画

日本と再生』が上映された。

 

 

素晴らしい映画だった。

次の時代を見事に説明して映しだしていた。

 

映画を観る前、

飯田さんと、

昔からの友人でライターの高橋真樹さんと、

3人で過ごす時間があった。

高橋さんが飯田さんのインタヴューを取るためだったが、

会話するのにいい場所がなかったため、

私が落ち着いた場所に案内することになった。

 

 

飯田さんによると、

政府は自然エネの急拡大を、

嫌がらせして阻止しようとしている。

(映画の中でも詳しく説明しています)

しかし、時代がそれを許さない。

どう政府が足掻いても、新しい時代を止められない。

 

もう数年後には、

自然エネの電気を売るより、

自家消費したほうが安くなる。

 

すると、

オフグリッドしたほうが便利な社会が近いのだ。

 

電気を自分で作って、自分で使う時代。

電気を自分たちで作って、自分たちで使う時代。

電気を地域で作って、地域で使う時代。

 

ワクワクが止まらない。

 

 

東電よ、関電よ、九電よ、

原発やればやるほど、

やばくなるぜ〜!

 

火力発電だって時代遅れだぜ!

 

東芝を見れば、

アレバを見れば、

行く末はわかるだろうに!

 

 

エネルギーを頂点として、

この社会はタテ型ピラミッド構造だ。

エネルギーを支配するのものがこの世界を支配する。

 

政府も経産省も電力会社も石油会社もその類だ。

 

しかし、

自分たちでエネルギー自給できれば、

上に媚びへつらう必要がなくなる。

 

水平型、横型、の世の中にできるんだ!

 

だから、愉快なわけなのだ(^^)/

 

 

追伸:

アースデー東京22日で、

東さんや

ソーラーシェアリングの下で畑耕す斉藤超さんと

トークします(^^)

 

12:40-13:20(40)トークセッション
「ソーラーシェアリング!それは畑の上の発電所が描くエネルギーの未来」

from 千葉・匝瑳市
【出演】

◎東光弘(市民エネルギーちば/グリーンタートル)

◎斉藤超(みやもと山/スリーリトルバード)

高坂勝(ダウンシフターズ/匝瑳プロジェクト)

◎荒井紀人(市民エネルギーちば/CSOピースシード)

 

 

 

⇧私の新著です⇧

 

 

 

—  【 高坂 勝 HP 】  —
http://umininaru.raindrop.jp/masarukohsaka

 

 

–【 髙坂 勝  出演情報 】–

 

■ 4/22(土) 昼ごろ アースデー東京で二つのトークに出演

 

アースデイ東京2017  はじめる自給!種まき大作戦 presents
スペシャルステージプログラム『土と平和の春の宴』

【内容】
「自ら合わせる糸」と書いて『自給』。情報化社会において、この意味は
「自分から積極的にセーフティネットワークをつくる」という現代的なコンセプト。
今、日本で最先端な生き方を選んでいる、土と平和な仲間達が集い、
暮らしや人生、社会や未来の『自給』について語り合います!
このステージが、あなたの人生のきっかけや将来のご縁など
あなたの『自給』にもつながれば嬉しいです。

【会場】
代々木公園内けやき並木 種まき大作戦エリア内特設竹ステージ

12:40-13:20(40)トークセッション
「ソーラーシェアリング!それは畑の上の発電所が描くエネルギーの未来」 from 千葉・匝瑳市
【出演】◎東光弘(市民エネルギーちば/グリーンタートル)x ◎斉藤超(みやもと山/スリーリトルバード) x ◎高坂勝(ダウンシフターズ/匝瑳プロジェクト)x ◎荒井紀人(市民エネルギーちば/CSOピースシード)

13:30-13:50(20)ライブセッション
「そうさ!これが俺たちの未来!」
【出演】 ◎高坂勝(ダウンシフターズ/匝瑳プロジェクト) x ◎斉藤超(みやもと山/スリーリトルバード)

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14:10-14:50(40)トークセッション
「生きたい人生を生きる!暮らしのメソッド。半農半X」
【出演】◎塩見直紀(半農半X研究所 代表 from 京都・綾部市)  x ◎Yae(半農半歌手 from 千葉・鴨川市) x ◎高坂勝(ダウンシフターズ/匝瑳プロジェクト)

■ 5/27(土)13:30~15:30 海外異世代交流会 in 六本木
 でトークします。
https://www.facebook.com/events/1852751558324767/
(フェイスブックをしていない方で参加したい方は、
  髙坂oh.moonsetアットマークnifty.comまでメールください)
主催:若林育真さん
会費:2000円  

 

■ 地球のしごと大學教養学部 募集スタート

http://chikyunoshigoto.com/archives/category/kyouyou/

12/2(土)

「ライフスタイル 縮小均衡時代のダウンシフト」と題して講義

 

■ 2018/1/8 タマツキ主催・寺田本家酒蔵ツアー

http://kokucheese.com/event/index/448233/

 

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■ ハーバービジネスオンラインに寄稿

・【シリーズ雇われない生き方1】農業人口激減の中、

前年比10%増の売り上げを課される農業機器営業マンの苦悩

http://hbol.jp/115715

【シリーズ雇われない生き方2】

・「残業するな」「時短をしろ」という改革は逆に負担になる

https://hbol.jp/119644

・【上野千鶴子氏の言う「平等に貧しくなろう」は

        そんなにマズかったのか?】

https://hbol.jp/130500

・【上司に責任を押し付けられた、首相夫人付秘書T氏のこと】

https://hbol.jp/134664

・【「トカゲの尻尾きり」から逃れるための二つの生き方】
https://hbol.jp/135041

 

 

 

私の拙本です・・・・↓↓↓    

 

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