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2/16(木)は
当店タマツキは19時〜 OPEN です。
申し訳ありません。

(通常18時 OPEN から1時間遅れてスイマセン)
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2/11の中日新聞(東京新聞)に掲載された、
上野千鶴子さんのインタヴュー記事が炎上しているようだ。
http://chuplus.jp/paper/article/detail.php?comment_id=435172&comment_sub_id=0&category_id=562

目くじらを立てるほどのことでもないと思う。
上野千鶴子さん流の皮肉を込めているだけだ。

以下が、
上野さんの言説に批判的なある方がブログでまとめた記事の要約

  1. 日本は今転機にある。最大の要因は人口構造の変化。
  2. 人口を維持するには自然増か社会増しかない。自然増は無理だから社会増、すなわち移民の受け入れしか方法がない。
  3. したがって、日本には次の選択肢がある。「移民を入れて活力ある社会をつくる一方、社会的不公正と抑圧と治安悪化に苦しむ国にするのか、難民を含めて外国人に門戸を閉ざし、このままゆっくり衰退していくのか。
  4. 「移民政策について言うと、私は客観的に無理、主観的にはやめた方がいいと思っています。」世界的な排外主義の流れがあり、さらに日本人は単一民族神話を信じているから多文化共生には耐えられない
  5. 結局自然増も社会像も無理だから「日本は人口減少と衰退を引き受けるべきです。平和に衰退していく社会のモデルになればいい。」
  6. 「日本の場合、みんな平等に、緩やかに貧しくなっていけばいい。国民負担率を増やし、再分配機能を強化する。つまり社会民主主義的な方向です。ところが、日本には本当の社会民主政党がない。
  7. 日本の希望はNPOなど「協」セクターにある。様々な分野で問題解決してる。人が育ってきている。
  8. 憲法改正論議についても心配していない。 日本の市民社会は厚みがある。

 

批判の一つに、

移民や難民が治安悪化につながるという偏見だ、というもの。

 

私は移民の方々を入れる前に、

難民の方々をもっと入れるべきだと思っている。

難民認定申請者数は7586人で,

前年に比べ2586人増加し,過去最多なのに、

認定したのは19人のみ。

(異議申し立てで認められた方8人を加えると27人)

 

難民を入れられない国が、

移民を受け入れられるとは思えない。

 

この対応だけを見ても、

そもそも人道的観点からして、

日本は排外的で酷い国なのだ。

 

難民の方々にしても移民の方々にしても、

受け入れるなら人道的配慮や権利配慮

(労働待遇や給与を日本人と同条件にする)

をしなければいけない。

 

私は難民も移民も受け入れるべきだと考えるが、

それは人口減少を食い止めるとか、

経済成長のための安い賃金労働のためだというなら

反対である。

人道的観点から受け入れるべきなのだ。

 

もし、人口や経済のためというなら、

人口減のスピードを数字で見ればわかる、

移民増でカバーできるような減り方ではない。

移民を増やしても人口減のスピードを全くカバーできない。

さらに格差が広がり、社会的公正もさらに失われて、

経済成長もできない。

日本人の労賃も安い方へ流れ下る。

 

日本人のためにも、

移民の労働待遇や給料を日本人と同基準にしないといけない。

 

デンマークでは、

移民などにも職業経験年数関係なく、

デンマーク人と同じ給料体系だ。

 

それによってデンマーク人の賃金が下がらずに保たれているのだ。

 

 

それをしていない日本の現状を見れば、

(外国人技能実習生を低賃金で強制労働させている実態と、

   それを見て見ぬ振りをしている政府)

上野千鶴子さんの言うように、

 

社会的不公正と抑圧と治安悪化に苦しむ国にする

 

ことになるだろう。
ここでいう「治安悪化」は、
移民や難民の方々の起因を言うのでなく、
日本人の職が減ることや賃金下降を
移民のせいにして、差別意識が助長され、
トランプ支持者の移民排斥のようになって、
治安が悪化すること
(今のヘイトスピーチ、関東大震災時の虐殺など)
を言っているのではないか。

日本人は単一民族神話を信じているから多文化共生には耐えられない

という言説には、
上野千鶴子は日本を単一民族だと思っているのは勘違い甚だしい、
という批判。

よく読めばわかる。
「単一民族神話を信じているから」というくだりを読めば、
上野千鶴子さんが日本人を単一民族などと思っていないことは
明らかだ。
単一民族と信じている人への皮肉だ。

日本は人口減少と衰退を引き受けるべきです。
平和に衰退していく社会のモデルになればいい。

まさにその通りである。
衰退、という言葉に戸惑う人がいるのだろう。

成熟という言葉に置き換えればいい。

マイナスとか、ダウンとか、衰退とか、縮小とか、
なぜ、ネガティブに捉えるのだろうか。
受け入れるべき現実であるし、、
ポジティブにとらえることで、
むしろ私たちは幸せに向かえるのである。

まさに成熟モデルの先進国になるべきだ。

日本の場合、みんな平等に、緩やかに貧しくなっていけばいい。
国民負担率を増やし、再分配機能を強化する。

その通りだ。
「みんな平等に貧しくなる」も上野さん流の
シュールなユーモアある発言だと思う。

税金を高く払っても、
自分や家族や、状況が厳しい方々に還元される税制、
教育費や老後にお金がかからず生きて行ける
北欧モデルのようなイメージ。

私は、常々、
積極的低収入社会がいい、
そういう社会に向かってゆく、
と言っている。

金儲けしたい人、金儲けしたい企業がいてもいい。
そういう人や企業は、
より多く税金を払って社会貢献する。
そうでない人も当然、それ相応の税金を払う。
それがちゃんと社会的公正に使われていることがわかれば、
痛税感は小さくなる。
(税金を高くなるのが嫌なのは、
  何に使われているかわからなかったり、
   あまりに無駄なものに使われたり、
    既得権益のある人や企業に還元されてしまったり、
     賄賂や汚職になったり、
      納得いかないことが多いから )

低収入のほうが
安心で幸せな働き方と暮らし方に出来る場合が、
多々あるのだ。
そういう選択をしている人がどんどん実際に増えている。

今朝の日経新聞だ。
「フリーランス、週平均32時間労働、
        年収最多は300万円台」

http://www.nikkei.com/article/DGXLASDF11H01_R10C17A2NN1000/?n_cid=NMAIL001

断片的な調査なので多極的に見れないが、
 

 こうした働き方をしている人の約87%は、以前は大手企業勤務など被雇用経験者だった。柔軟な働き方の利点としては約51%が「自分のやりたい仕事を自由に選べる」と答えた。一方で「収入が安定している」と答えた人は10%にも満たなかった。

 平均の労働時間は就業者全体の平均(38.9時間)より少なかった。収入面は世帯の主な生計手段となっている人では300万円台が約19%で最も多かった。200万円台が約15%と次いで多かった。

 

年収300万円が19%

年収200万円が15%

という一番のボリュームゾーン。

日本人の平均年収が410万円前後なので、

概して低いのだが、自由度は高い。

 

私も、

店を営み、NPOを運営し、

本を書き、講演していても、

年収は300万円くらいだ。

 

 

収入が安定している人は10%だけだが、

安定していない人でも、

コミュニティーや半自給やギフトエコノミーがあれば、

収入不安定をカバーできる。

 

私の知る限り、

生き方を変えて低収入でも、

大方が幸福感を得ている。

 

価値観の変換である。

 

上野千鶴子さんが言うように、

みんな平等に緩やかに貧しくなっていけばいい、

というのは、

語弊があるものの、

あながち、 間違いないし、

その方が、幸福度が上がるのである。

 

ただし、

今、本当に生活が厳しい人がたくさん増えている。

年収が低くていいじゃないか、とは私も言えない。

貧困化が進んでいるのは、

経済成長モデルを諦められない、

政官財の愚策からだ。

 

成熟社会を見越した制度設計に変えてゆくしかない。

まさに、

企業や国民の負担率を増やし、再分配機能を強化する。

困っていない人から困っている人への配分強化である。

 

 

それらは小さな地域から、

小さな想いある個人から、

小さな想いある企業から、

経済が縮小均衡であっても

満足度と幸福度の高い暮らしと働き方を実践で示してゆくのが

一番の近道だと思っている。

 

 

そのために、

ナリワイを週休三日にして、

例えば今日も私は、

せっせと里山や家の木々の枝を落として、

穴を掘って、溝を掘って、

そこに枝葉を絡ませて入れて、

土に水と空気の呼吸をさせて、

家や大地を健全にするため、

土と太陽に挟まれながら、

ハサミやノコギリやスコップと一緒に戯れいている。

 

コンクリートで塗り固め、

ゼネコンに頼って国土強靭化などと謳って、

本当の国土を壊し続ける上に、

税金を巨額つぎ込むより、

小さな手作業で、

大地が私たちを豊かにしてくれることを証し、

広げ、しなやかに、つなげてゆくために(^^)

 

土と向き合っていると、

たくさんの学びをもらえる。

 

人間は土から離れてしまうと、

人間よがりの理論だけに立脚する、

薄っぺらい思考になるんだろうな〜、

とつくづく思うのだ。

 

できる人から、

時代の先へ、

緩やかに貧しくなっていこう。

そして楽しい後ろ姿を見せびらかそう(^^)

 

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■ 2/17(金) 13時30分〜  at ふれあい蓮沼(蓮沼駅 or 池上駅)

お申込:03-3736-8200(夜間)山中菊江
参加費:300円

 

■ 2/19(日) 13時30分〜 脱成長MTG at 江戸川橋

高坂 勝『次の時代を先に生きる』を読んで――脱成長の豊かさとは

http://umininaru.raindrop.jp/datsuseichou/tuo_cheng_zhangmitingu/di12hui_kai_cui_jiang_zuo.html

 

■ 3/4(土) 14時〜15時30分 

「次の時代に先駆けて、減速して自由に生きる」

埼玉県男女共同参画推進センター(With You さいたま)セミナー室

参加費無料 150名(先着順)保育あり

http://www.pref.saitama.lg.jp/withyou/event/list/0304.html

 

■ 5/27(土)13:30~15:30 海外異世代交流会 in 六本木
 でトークします。
https://www.facebook.com/events/1852751558324767/
(フェイスブックをしていない方で参加したい方は、
  髙坂oh.moonsetアットマークnifty.comまでメールください)
主催:若林育真さん
会費:2000円  

 

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http://chikyunoshigoto.com/archives/category/kyouyou/

12/2(土)

「ライフスタイル 縮小均衡時代のダウンシフト」と題して講義

 

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