会社を辞めたい! 辞めた!
移住したい! 移住した!
という方がたくさん当店には来てくれますが、
そのうちのお二人が、
会社を辞めたり移住したりの
キッカケになる書籍を紹介しています。
私の本も取り上げてくれて嬉しい限りです。
もう出版から5年を経ていますから、
未だに読んでくれる人が多いことに感謝しています。
● 青木勲さんのブログ:ただ今、海外や国内を旅中
http://akio130.hatenablog.com/entry/2015/12/31/121411
● 本橋へいすけさんのブログ:数年前に福岡糸島に移住。
http://itoshimaheisuke.blog.jp/archives/3210415.html
そして先週も、
以下のメールを頂きました。
ありがたや~、ありがたや~!
大阪の方は彼の店にぜひ~!
~~~~~~~~~~
めでたく(笑)、
2016年4月末に勤めておりました商社を退職致しました。
自分には分不相応な、
世間体だけ良い会社に間違って入ってしまってから
こうさかさんの本に偶然出会うまで、
金儲けの権化のような集団に馴染めず、
ずっと悶々としておりましたが、
今は心底すっきりしております。
再来週には、
小さいですがようやく自分の店をオープンできる予定です。
自分の好きなこと、得意なことがそのまま仕事になって、
小さくても自分で全て決めてビジネスができるというのは
本当に素敵なことだと痛感しています。
逆にこれまで自分が商社でやっていたことは仕事、
ナリワイの一端にすらなっていなかったな、と思います。
開店するお店は、ちょっと変わってるんですが、
昼は立ち食いソバ、夜は和食のバルという形態です。
週末は田んぼと畑も始めています。
農って、自分のDNAが喜んでる、
興奮してるのがわかる本当に素晴らしい作業ですね!
実は4月末に東京に行って、
たまTSUKIに伺って
直接退職のご報告をしようと思っていましたが、
急きょ思い立ちまして
熊本での震災の後片付け手伝いに変更してしまいました。
人の役に立てる仕事がしたいと思って退職したのに、
このタイミングで熊本に人助けに行かないのは
ダメだろうと思って、行ってきました。
ということで、
お会いできるのはもう少し先になりそうです(笑)、
申し訳ありません。
退職にあたり、世界中に散らばっている会社の同期に、
自分が辞める理由、
経済成長の限界について考えていることをメールで送りました。
カナダの山奥から、アフリカから、南米から、
自分も同じことを思っているとたくさんの返信がありました。
「もう誰の役に立ってるかわからない金儲けに
人生を浪費するのはつらい、
だけど家族がいるから会社を辞められない、
おまえがうらやましい」
という内容でした。
僕からは、
自分がとにかく辞めて好きなことで
自営するという一例を作ってみるから、
待っててくれと伝えました。
好きなことで工夫して、
ローカルで、農を取り入れた生き方をすれば、
生きてくってそんなに難しいことじゃないんだっていうことを、
同じように悩んでる同期たちに背中で見せようと思っています。
こうさかさんの本は、
私が人生で本当に辛い時に出会った、
まさに道しるべとなったものでした。
本当に感謝しています。
~~~~~~~~~~
「もう誰の役に立ってるかわからない金儲けに
人生を浪費するのはつらい」
この言葉、痛い程わかります。
感じない、気付かないほうがオカシイ。
そうしたところからも、
成長の限界を悟り、
人の役に立ちたい、
と考える人が確実に多くなっていますね。
当店や田んぼや講演で出会う若者はじめ、
どんな世代と話しても、毎日感じるところです。
大手メガバンクに勤めるベテランの方が話してくれます。
中小で利益を出していて優秀で若い経営者の多くは、
融資や設備投資の話しを持っていっても、
「なぜ、必要ないのに事業拡大化や
設備投資をしなきゃならないんですか」
と言われるそうです。
そのベテラン銀行マンが
以下のようなメールを下さいました。
~~~~~~~~~~
中小企業の若い経営者たちは、
「右肩上がり」の経済なんて誰も信じていません・・・
大手(企業)にマネができない、
本当に消費者に満足してもらえる、
新興国(安いコストでの量産)産よりも
「品質」で買っていただける、
商品の開発に真剣に向き合っています。
資本の小さい法人がグループを作り、
人材と技術の交流、
流通やそれ以外のさまざまなコストを削減して
人材の確保の費用に充当するなど、頼もしい限りです。
日本を代表するような企業やドイツの企業でも
不祥事が相次いでいます。
しかも、
自動車、家電と成長経済の牽引的役割を果たしてきた企業が!?
成長経済の限界の現れではないでしょうか?
不正をしてでも売らざるをえない・・・!
最後に、「マイナス金利」マネーはあり余っていますが、
全く効果、実体経済(資金の需要と供給)が出ていません。
~~~~~~~~~~
若い経営者たちの姿勢こそ、希望であり、
無理グリ利益とカネにしがみつく巨大企業や経営者ほど、
無能であり、時代遅れです。
ちなみに、
5/7にBS-TBS「Together」に出演しました。
テーマは
「ゆとり世代とさとり世代、社会人としてどうですか?」
私は、収録中の議論の中で
ゆとり世代が「会社」で使えるか、
という内容に違和感を感じて、
後半くらいに
「ちょっと違和感があるので、いいですか?」と切り出して、
~~~~~
企業という過度の利益追求・株主還元たる組織集団の
上意下達というシステムで、
ゆとり世代が上の世代と相容れないのは当然だ。
だって、ゆとり教育は多様性を重視したのだから。
結果、モノや消費よりも、社会貢献意欲が高かったり、
すばらしい若者が、地方に散って活躍しているじゃないか、
それこそ希望。
法や道徳を破っても金儲けばかりに走っているオトナより、
よっぽどいい。
そもそも「社会人」を会社に勤めることだと狭めて
議論していることに違和感がある。
就職しないで生きているやつこそ、オモシロいことをしている。
ゆとり世代こそ希望でしょ!
すると他のゲストが、
地方に若者がみんないっちゃったら日本はどうなるの?
経済はどうなるの?
というので、
経済成長目指したって、実体は格差が広がっただけでしょ。
大企業は儲かったら内部留保貯めこんで、
利益をタックスヘイブンで海外に隠して税金も払わず、
働く人の雇用や給料に回さない。
海外に原発や武器を売るなど
人殺しや人を騙すような仕事で経済成長目指すことに、
若い人だけでなくどんな世代だって
本当はオカシイって違和感を持っているんですよ!
第一、若者全員が地方に行くわけないし、
むしろ今まで
東京目指して右肩上がり的な生き方しか選択肢がなく、
そうでいない方や、
故郷に残った人が劣等感で生きるほうが
オカシイわけで、
むしろ東京を支えているのは、
地方で食いものを作ってくれている人たちなんだから、
地方に若い人がどんどん行ったら日本はどうなるの!
なんて失礼極まりない言葉ですね。
これからは右肩上がりでない違う生き方や在り方が
増えたっていいでしょ。
人口が減ってゆく分、
GDPが減ったところで、
なんの問題もない、
江戸時代や石器時代に戻るわけではありませんから。
と答えました。
中継で繋がっている別室の学生さんが、
「就職しない生き方があるって初めて知りました」
ってキョトンと言っていました。
「タカサカさんは(私の名を間違えていた)、
悩んで相談にくる人にどう話しているんですか」
なんて質問も学生が投げてくれて、
ダウンシフトや半農半Xを簡単に説明しました。
でも上に書いたことは全部カットになっていました。
そりゃ、テレビで言うには過激だったのかな。
結果、無難なことしか話していない髙坂のようでしたが、
まぁ、仕方ないですね~、テレビだしね~。
ということで、そんな感じの番組でしたが、
ご覧になりたい方は以下からどうぞ。
–【 髙坂 勝 の 出演情報 】–
■ 5/22(日) 13時30分~ アースデー千葉 東光弘さんとトーク
http://www.earthday-chiba.org/
■ 6/25(土) 18時~ 脱成長MTG 第11回
「アベノミクスよりもっと経済成長を目指す政策って、どうなの?」
報告:大河慧/髙坂勝
http://umininaru.raindrop.jp/datsuseichou/tuo_cheng_zhangmitingu/di11hui_kai_cui_jiang_zuo.htm
■ 7/10(日) 京都府中丹スモールビジネス起業塾(女性限定) 13:30~
■ 7/30(土) 楽読・平井ななえさんと石井真さんファシリでトーク
■ 1/9(祝日/月) タマツキ主宰・寺田本家酒蔵ツアー2017
http://kokucheese.com/event/index/374808/
私の拙本ですが・・・・↓↓↓
- 減速して自由に生きる: ダウンシフターズ
- ¥821
- Amazon.co.jp
—–