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最近、読書が進む。
といっても読書は得意でなく、
ゆっくりとしたペースだ。

一日一冊読むという人をよく聞くが、
すごいな~、と羨ましく思う。

俺の場合、通常は一月一冊ペースだ。
だから読みたい本が常に積まれていってしまう。

本も顔の見える関係がいいな、って最近つくづく思う。

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一昨日、
小金井で珈琲屋台をリヤカーで営む鶴巻麻由子さんが
久しぶりに二回目のご来店。
注文貰ってその場で豆を手挽き、
井戸水を使い鉄鍋に入れて火鉢で沸かす。
「珈琲屋台・出茶屋」は、
2004年に開業したというから当店開業と同じ歳!
彼女の本が出版されたばかり。

今日も珈琲日和

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先週来てくれた野口和恵さん。
一月に一度程かな、ふらっと顔を出してくれる。
編集プロダクションのお仕事を辞めて
フリーライターとして自立し、
国内外の子どもの貧困問題に取り組んでいる。
彼女の初めての本がやっと出た。
日本人男性とフィリピン女性の間に生まれた、
子どもたちを追っている。
まだ「はじめに」を読み始めたばかりだが、
吸い込まれる。
ジャパニーズ・フィリピーノ・チルドレンのこと、
知っているようで知らなかった。

日本とフィリピンを生きる子どもたち

帯を書いた仁藤夢乃さんのブログで
この本と野口さんを紹介しているので
ご覧下さい。
http://ameblo.jp/colabo-yumeno/entry-12085639927.html

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田んぼのある匝瑳での活動で、
最近親しくさせて貰っている
福祉楽団
の保立真人さん。
彼らとの出会いで福祉の世界を勉強する機会を
たくさん頂くようになった。
保立さんが秋の収穫時に田んぼまでこの本を届けてくれた。

介護男子スタディーズ

保立さんたちは、
脱成長を基軸として、
福祉こそが地域社会を担ってゆく、
という意気込みを穏やかな笑顔のもとで実践していることに
いつも希望を貰っている。

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2010年のころ、
千葉県匝瑳で田んぼをやりつつも
実家が近い神奈川の三浦半島でも一年だけ田んぼをした。
そのとき出会った天白牧夫さんという当時学生さんや、
横山一郎さんという学校の先生がいた。
三浦の自然や生きものを守る活動をしている彼らに、
すごくシンパシーと尊敬の念を抱いた。
その折、
京浜急行電鉄が三浦半島の貴重な湿地を
残土処分場にする動きを知った。
彼らとともに私もささやかながら
開発工事を止める運動をお手伝いした。
しかし無惨にもあっという間に埋め立ては強行され、
残念ながら湿地を守れなかった。
湿地も貴重な生きものたちも、
無惨に土砂で埋められてしまった。

生き生きとして命を謳歌していた
数知れない生きものたちにとって、
土砂がいきなり落とされ暗闇にされ息途絶えるだろうことは、
人間にとっての3.11津波より大災害だ。
人間は都合よく自然を破壊して来た。
それが発展の歴史だ。
俺自身も電気を使い、モノを使い、家に住み、・・・・
畑や田んぼで鍬を降ろすだけでも何かを痛め殺している。
そうして小さな生きものたちの犠牲を強いて暮らしている。

もう必要以上は、殺したくない。

あのときそう思った。

今はなくなってしまった北川湿地を
記録に留めるべく書かれた本を
横山さんが届けて下さった。

失われた北川湿地

二カ所で私の事も触れて書いて下さった。

日本中がこれからも無駄な工事で壊されていく。
辺野古基地も然りだが、絶対に止めたいと思う。

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先々週だったろうか、
開店と同時くらいに一人の男性が来店された。
そして二冊の漫画を私に下さった。

『 とりあえず、畑で暮らしてみる。

『 そこそこエコ、はじめました。

この漫画の主人公に自給を教えるお兄さんが、
来てくれた柴田新之助さんなのだった。
千葉の里山で小屋やトイレを立てて、
森での採集も含め、
自給自足しているという。

ピアノ演奏をナリワイとし、
ギターもガンガン弾けるとは羨ましい!

かなりの強者(ツワモノ)なのです!!!

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私達が匝瑳のNPO活動に田んぼを貸して下さっている
澁谷正さんが自伝本を下さった。
パートナーの澁谷洋子さんの自伝本も
徹夜で読んでしまうほど面白かった。

想いのある人生の先輩に可愛がってもらって、
本当にありがたいことである。

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一月くらい前に、
食のジャーナリストで
「スローフード」という概念を日本に輸入した
島村菜津さんと、
熊本水俣から天野浩さんと福田大作さんが来てくれた。



(左から福田さん/天野さん/島村さん)

天野さんと福田さんは、
今年の2月に水俣に私を呼んでくださった。
美しい海や山を堪能し、
同時に水俣病の歴史をも学ばせてもらった。

以前から
緒方正人さんの語りを辻信一さんが記録した
『常世の舟を漕ぎ手』を読みたかったが
絶版で手に入らなかった。

なんと天野さんが自身のこの本を、
タマツキにといって下さったのだ。

緒方正人さんは水俣病で父親を失い、
自身も水俣病になるなかで、
国や公害企業チッソを相手に裁判闘争の先頭中心を担ったが、
ある時から自ら認定患者であることを取り下げて、
個人として、チッソの前にいって一人で座り、
通り過ぎる人と対話したり、
木製の手作りの舟で熊本から東京までいく
といった活動をされるようになった。
『チッソは私であった』という本も有名だ。

全編にわたり緒方さんの想いが伝わってきて学び多いのだが、
後半の漁師としての自然観への語り語りが素晴らしい。

天野さんからの贈り物、
大切に店に保管したいと思う。

一昨日は
ぼくたちに、もうモノは必要ない
     ~断捨離からミニマリストへ

の佐々木典士さんがご来店。



(垂れ目の俺と凛々しい笑顔の佐々木さん)

流行語大賞の50にもノミネートされていたという
「ミニマリスト」なる言葉。
どんどん広がって欲しい。

佐々木さんはとっても紳士な方で、
私のテキトーさが恥ずかしいほどだった。

カウンター越しではゆっくり話せず、
いろいろ語り合ってみたいと思う中、
12/12(土)11:00~
武蔵野大学有明キャンパスで開催される「じゅんぐり祭」で
一緒にトークすることになっている。
楽しみなのだ(^^)

12/12(土)武蔵野大学有明キャンパス じゅんぐり祭
 11:00~11:45 ミニマリストの佐々木典士さんとトーク
https://www.facebook.com/events/1680666035507771/

http://mu-projects.com/%E3%81%98%E3%82%85%E3%82%93%E3%81%90%E3%82%8A%E7%A5%AD2015

 
( 半農半Xの塩見直紀さんも来ますよ、10:00~10:45 )




–【 髙坂 勝 の 出演情報 】–



■ 12/12(土) 武蔵野大学有明キャンパス じゅんぐり祭
   11:00~11:45 ミニマリストの佐々木典士さんとトーク
https://www.facebook.com/events/1680666035507771/

  
 ( 半農半Xの塩見直紀さんも来ますよ、10:00~10:45 )


■ 12/14(月)「ミツバチからのメッセージ」「美しき緑の星」上映会
        at たまつき  詳細は↓
   https://www.facebook.com/events/1667207403498219/

■ 12/16(水)13:00~16;00 月間 髙坂勝 vol.9 at たまつき
「モノが少ない生活はいかがですか? ミニマリストになろう!」
   主宰&ファシリ:末永雅洋さん(コストのかからない男
ブログ)
なんと
「僕たちにもうモノはいらない」著者・佐々木典士さんもご参加!
   https://www.facebook.com/events/994946147215229/


■ 1/11(祝/月) たまつき発・寺田本家酒蔵ツアー2016 
       約60名募集、あと4名で〆切!
    (当店にご来店経験あり、且つ、このツアー未経験者のみ)
http://kokucheese.com/event/index/253086/

■ 3/13(日) 13~17時 塩見直紀さんと対談 
          by 地球のしごと大學
 at 東京某所未定

■ 7/30(土) 楽読・平井ななえさんと石井真さんファシリでトーク

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拙書 【減速して自由に生きる ダウンシフターズ】



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