夜中に目が覚めてしまった。
田んぼ作業などで匝瑳に来ると20時くらいには寝てしまう。
心地よい身体の疲労感で風呂に入り、メシをくらい、ビールを呑んで、
か～って寝る！

先週から髙坂家の田植えが始まった。
早ければ今日、遅くとも明日には我が家の田植えは終わりそうだ。
３２０平米の広さで去年は１５５キロも穫れた。
田植えが終われば
一年を美味しく食べられる嬉しさと安心がわき上がる。
どんな保険などよりも心強い！
自給力は人生の持久力向上だ。

先週の植え始めは少々身体がキツかったが、
今週は田植えモードに体質が変化したせいか、
ス～イスイと楽しく気持ちよく田植えが進む。

昨日は何人来ただろう。
SOSA PROJECT　の田んぼには１００人以上が居た。
無職者から弁護士や会計士やミュージシャンもいるし、
赤ん坊から還暦過ぎの方もいるし、
里山に囲まれた田んぼでは
上も下も右も左も関係ない。
人間も生きものも全てが循環し、支えあう間柄だ。

昨日居たのは、
米作り今年新規の「マイ田んぼ」 ３２区画２９組のうち１３組、
（今日も１３組来る）
去年から継続した組が７～８組くらいか。
もう数年前から継続している組が５～６組か。
法人として契約している（株）リヴァ〈うつ社会復帰支援〉の方々もたくさん。

週刊誌AERAのカメラマンも同行してくれて写真をたくさん撮っていた。
５／１８発売号に
「格差と無縁に生きる（仮タイトル）」
で取り上げてくれるらしい。

金曜夜は満席で忙しくて疲れ、寝たのは夜中２時だったか！

先々週の金曜。
古い友人の せんけい が結婚する彼を連れて来てくれて、めでたい！
そこに、
3.11で石垣島に移住した
女優の吉本多香美ちゃんとジャンベ奏者の大森秋治郎さんが
里帰りで久しぶりに来店。
移住してよかったと言っていた。
多香美ちゃんも秋くんも、俺と同い年の４４歳だ！

朝７時に池袋を出て、８時半ころ田に到着。
早朝の誰もいない清々しい静寂の田んぼを見回り、
９枚の田んぼの水や畔や土を調整したり修復したりの準備した。

１０時には人が続々と到着して来た。

田植え指導したり、
あーなり、こーなり、何なりで、午前中が終わる。

本来は里山活動の日だった。
私達を受け入れてくれているアルカディアの里では、
月に一度、地元の方々が集まって里山保全活動をする。
そこにいつもは私達も関わってお手伝いする。
（今回は田植え優先ということで里山活動は免除して下さった）

お昼ご飯は
地元のお母さんたちが
オニギリや煮物や漬け物を振る舞ってくれる。
薪と釜で炊いたお米はうまい。
汁も漬け物も絶品。
お母さんたちの料理の手際の良さやチームワーク、
そして味には毎度感銘する。

田植え参加者たちは自然の中で美味いものを喰らい、
会話も弾む。

午後にやっと自分の田んぼの田植えに着手できた。

時に瞑想状態で、
時にカエルの合唱や鳥のさえずりに囲まれ、
時に水中の虫たちに目を奪われ、
時に回りから聞こえてくる田植え者たちの会話に微笑み、
時にその田植え者たちと面白おかしく冗談飛ばしあい、
時に質問や課題を聞かれて自らの手を休めて対応しつつも、
田植えが進む。

疲れたら田から上がり、周りの９枚の田の様子を見て回る。
みなが嬉しそうに田植えしている姿、
周りの森の樹々や空や雲が田の水面に写る姿、
子どもたちが笑ったり泣いたり喚いたりする声、
様子を微笑ましく眺めている地元年配者たちと冗談を交わし、
そうした全てを感じるだけでとっても心が満たされて行く。

上写真群を提供して下さった植木さんの感想
「　もう足がガタガタ（笑）
いやぁ～高坂さん良いですねぇ～田んぼ♪
この充足感を味わったらやめられないですね（笑）
自然から元気を貰ったような感じまでします。良いこと尽くめ。
これからの稲の生育が楽しみです。
MY田んぼに参加できて良かったぁ～と感じています。
昨日帰る前に簡易トイレから坂を少し下った辺りで兎二羽と遭遇。」

田んぼで自給を始めて７年目か？　
SOSA PROJECTを創設してから４年目か？
（うろ覚え・・・）

SOSA PROJECT では、
全部で5カ所に１3枚の田んぼと3枚の畑を管理する。
匝瑳地元の方々のご好意のお陰だ。
合計で1.5町歩くらいの広さか！？

よくぞここまで成ったな～って感慨だ。

上写真の田んぼ、
2010秋～2011春までスコップや　まんのう　で
腰砕けになりながら復田した。
今、こんなに奇麗に発展させてくれて、
メンバーが使ってくれている。

今も新メンバーが増え、
耕作放棄田が増えれば、
腰砕けに成りながら復田している。

3.11で、どうしようか、迷った。
でも続けた。

先週も、
「もう体力的に厳しいから、この田んぼもやって欲しい！」
と匝瑳地元の方からご相談を頂いた。
どうにかできないか、と熟考したが、今年は諦め、お断りした。
残念だが、急に無理に拡げると負担も大きくなる。

またゆっくり考えることにしよう！

匝瑳に移住したいので古い家を探して欲しい、
との相談も４件頂いている。

これもまたゆっくり考えることにしよう。

タイミングと時間がある。

日本中で田んぼや移住希望者が余ってきている。

まだまだハードルはあるが、少しずつ、時代は変わって来ている。

政治を見ると短期的には絶望しかないが、
長期的には、希望を持っている。

いや、希望を足元から作りながら、
政治も変えて行く、というのが道だと確信している。

実は、昨晩は先述の、うつ社会復帰支援リヴァ
の方々１０人が、
SOSA PROJECT 代表の まりりん の古民家に、
宿泊プログラムで来ていた。

今年から始まったプログラムで、
うつを経験した方々に、
会社復帰だけが唯一の道でなく、
仕事や暮らしの選択は多々あることを
身をもって感じてもらうのが目的だ。

～　「リ・ワーク」から「リ・ライフ」へ　～　が目指したいんです、
と担当の青木さんや代表の伊藤さんが話してくれた。
なるほど～、いい言葉だな～！

さっそく感想の要約がメールで届いた。

　・いずれ自分も自然と動物とともに暮らしたいと思った
　・もっと自分本位で良いというメッセージを受け取った
　・自分もいつか、自分らしくいられるようになりたいと感じた
　・皆さんの中にある芯の強さに触れた
　・普段自分の生活の中では触れない体験が刺激になった　
　・まだ言語化できていないけれども
　　　　　　　　　　良い意味で感じる事がたくさんあった

SASA PROJECT 主要メンバーの、
聴覚障がいの まりりん、
セクシャルマイノリティーのBOOちゃん/BINKO
、
食をナリワイにする Shino、

３人との会話や存在自体が参加して下さった方々に、
どんなメッセージになったのか。

次にその方々がその方々なりのメッセージを
誰かに届ける日が来るだろう。

そうなってくれたら嬉しい。

あと５時間もしたら田んぼで
また皆を受け入れ、自らも田植えの続きだ。

もう一度、寝るかな～

月曜日の坂爪圭吾さんとのトークも考えなきゃ、
現代農業の次号の原稿も考えなきゃ、

４月末に匝瑳の隣町の多古、
福祉楽団の多古新町ハウス施設長の保立さんたちが始めた
「タコケアシステム」に呼んでくれて、
地域の商店街の方々にプレゼンさせて頂いた。

楽しいことを考え、悩むのは、ありがたいことだ。

でも最高の幸せは、寝ること　

かつて脱サラする前、
寝ている時間が長いと、焦った。
寝ていると罪悪感も感じた。

自分探しが終わって久しい。
今は、どれだけ寝ても、幸せだけだ。

みなさんに、
いい日曜日を！

坂爪圭吾と俺のトークに来てくれる人は、月曜晩に！。

田植え終えて泥姿で
田んぼの匝瑳から阿佐ヶ谷に向かう予定です(^^)

am４:４０ おやすみなさ～い。

※　田んぼの写真は
　　　　石井大介さん／酒井聡子さん／植木浩さん
　　　　ありがとうございます。

［　新しい時代の生き方　]　　坂爪圭吾　×　髙坂勝

坂爪圭吾「ヤバいことしかしない！」　
～　いばや通信　～
http://ibaya.hatenablog.com/

■ 日時：5/11(月) 19:00 – 21:00
■ 会場：阿佐ヶ谷区役所　産業会館
　〒166-0004 東京都杉並区阿佐谷南３丁目２－１９
■ 参加費：1,000円より投げ銭制
■ 形式：トークセッション
■　主催カルロス小林の暑苦しい想いの告知文↓
（参加表明もこちらから）
https://www.facebook.com/events/826309420781273/


企画したカルロスのブログ
http://blog.livedoor.jp/kkcarlos/