フェイスブックに書いた文章を、
ブログに転載します。
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たまに「高坂はアップシフトしているのではないか?」と言われる。
そりゃ、そう思われるのもしかたない。
まぁ、どう思われてもよいのだが、今日は時間があったので、
そうした質問を投げかけてくれた方に以下のように返信した。
あらためてカネ計算をするのも悪くない(^^)
とってもいい機会を頂いた。
せっかくなので皆さんにも。
以下より
社会的知名度は多少アップシフトしたかもしれませんが、
町で声を掛けられたりするわけではありませんから、
コンビニでエロ本も立ち読みできます(@@);
時間的な面でアップかダウンかは、
会社辞めてからあまり変わりません。
店以外の時間は、
お金にならない(どころかお金が出て行く)
様々な社会活動をしてきたので、
忙しいと言えば、以前からずっと忙しい。
でも自分の時間を持って昼寝もしてるし、
多忙になるときは上手くコントロールするし、
忙しすぎるって言うのは何かのプロジェクトのときのくらいでしょうかね。
緑の党の代表を務めた2年間は確かに忙しかったかな。
収入の面では、週休三日にしてから店の総売上は若干ダウン。
一日における来店者数と売上は上がりましたが、
週4日の営業だけなので総売上は下がるわけです。
NPO運営では現地メンバーに少々ですがお金が回るようにしていて、
決算前に余っていれば 年間で12万円貰えることになっています。
しかし余らなければゼロです。
年間12万円だと、田んぼへの交通費程度ですね。
講演会ギャラはゼロから2万くらい。
たまにそれ以上頂くこともあり
ますが、
1/3はゼロです。
テレビで取り上げられてもギャラはありません。
ラジオは貰えることもあるって程度。
依頼で原稿を書いてもゼロが多く、
頂ける時でも1万円くらいでしょうか。
本の印税は、
3年前の幻冬舎のときが
1300円の7%で12000部ですから110万円弱。
今回の筑摩文庫版は
800円の9%で8000部ですから50万円強。
その他関わる活動で、ナマケモノ倶楽部世話人もギャラはありません。
何をしているわけではありませんからギャラを貰う資格もありません。
リスペクトする辻信一さんに
「世話人やってくれない」と誘ってもらえただけで光栄です。
緑の党の代表も、ギャラを貰えるわけがありませんで、
企業献金を受け取らず
市民のカンパで9千万集めて選挙に臨んだくらいですから
(供託金だけで6千万円、国が没収します)。
むしろ関わった2年間でカンパや交通費や持ち出し経費含めて
100万円くらい出て行ったと思います。
そう考えると、
本の印税が社会を変える活動費に変わったってことですね。
今、気づきました。
収入全体で考えると若干アップですが、
社会活動で出て行った額もそれなりなので、
自分でもアップかダウンかわかりません。
まぁ、私にとってもお金は大切ですし、
まがいなりにも商売人も端くれですから、
常に赤字にならないように頭の中でザックリのソロバンは弾きますが、
金のために魂は絶対に売りませんので、
金の出入りも気づいた時プラスであればいい、って感じでしょうかね。
買いたいものや行きたいところなど、
世間的な消費にはほとんど関心ありませんから
(というか、買うことで誰かや環境を壊すかもしれない
「構造的暴力」である場合は、意図的に買わない、買いたくない)、
楽しいことに時間もエネルギーも費やせる。
構造的暴力のモノやサービスを買わない分、
顔の見える関係の良いもの、ホンモノを買えるので、
幸せ気分も健康度も満足度も上がります。
しかも顔が見える関係性で使うお金は巡り巡って戻って来ます。
だからまた、顔の見える関係に使う、
という好循環経済になるわけです。
ダウンシフトすると、そんなフラットになる感じです。
先日、NHKに出演したとき、
様々なダウンシフターをディレクターの金井さんに
50人くらと数社、ご紹介しました。
先日、彼と電話したら、
「今回の下取材
(映像に使われなくても情報を得るために様々な人にあう取材)
と撮影はとっても楽でした。
ダウンシフトしてる人たちって、取材をお願いしても、実際会っても、
決まり事がなくて、ダメなこともなくて、
面倒な許可書類や手続もなくて、
カメラ向けても自然体で “ あぁ、適当にどうぞ~ “って、
高坂さん以外もみんなそうなんです。
楽しかったし、やりやすかった~」。
普通は了承処理/書類処理/確認処理だけでも
膨大な時間とエネルギーを使うそうです。
金井さんの言葉にちょっと嬉しかった。
ダウンシフトすると、
そうした自然体で他人に気遣いさせないようにできるようになる。
みんな生業してるわけだから金勘定はしているはずですが、
ざっくりで穏やかになるんだな、きっと。(^^)
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———-【 髙坂 勝 の トーク 出演情報 】———-
■5/26(月)深夜25時台、NHKラジオ「ラジオ深夜便」に出演
5/26(月)深夜25時台(27日の1時台)、
NHK第一ラジオ「ラジオ深夜便」の列島インタヴューで
3~40分間 トーク出演します。
http://www.nhk.or.jp/shinyabin/
■6/2(月) 19:00~ at PARC自由学校
「いまこそ、小商い! ~これからの時代の新・起業講座」
http://act.parc-jp.org/s/fs/2014-02.html
■6/15(日) 10:00~
豊島区男女平等推進センター・エポック10
———-【 直近のトーク映像 】———-
■2/19 藻谷浩介さん & 高坂勝
『未だ経済成長ってカッコ悪い こっちの み~ず は あ~まいよ』
■4/1 後藤彰さん with 高坂勝
『田舎に移住して月3万円で充足して暮らせる現実』
上ふたつのトーク、ユーストリームで見ることができます !
http://www.ustream.tv/channel/downshifters
———-【 髙坂 勝 の 直近の掲載記事 】———-
★ 月刊『現代農業』5月号(4/1発売)に
「脱成長の店で 酒を呑まして 脱TPP 」と題して寄稿しました。
こちらからご覧頂けます http://p.tl/2VzV
★ 4/25 東京新聞朝刊13面「暮らし」で
【「減速」 してみませんか 「繁盛しない店」主人が説く】
と題して大きく取り上げて下さいました。
こちらからご覧頂けます http://p.tl/7tJc
———–【 髙坂の著書/共著/掲載情報 】———–
■ 『減速して自由に生きる ダウンシフターズ
』 (ちくま文庫)髙坂勝 著
■ 『自分を生きる働き方』
荒川龍さん著
1章で「稼ぎすぎない自由を楽しむ ~ 髙坂勝」他、
タマツキに出入りする人や田んぼの仲間達がたくさん登場します。
■ 『 ホーキせよ!~ポスト3・11を創る 』
(ゆっくり堂)
辻信一さんと髙坂の対談も入っています。
■ 『スローなカフェのつくりかた ~暮らしをかえる、世界がかわる
』
(自然食通信社)
■ 『土から平和へ
』(コモンズ)
■ 『しあわせcafeのレシピ
』(自然食通信社)
■ 『 kototoi 』
高坂が毎号寄稿しています。
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