昨日、開店前の仕込みで店に入ったら、
嬉しいことが二つありました。
年末からホームレスになってしまった通称Ｋさんに
お正月から当店を寝場所として提供していたのですが、
その彼が2月からアパートを借りれることになったと
報告の手紙がありました。
ちまたでは
敷金・礼金・保証人なしで借りれる
「ゼロゼロ物件」とやらが横行しているのですが、
家賃が一日遅れただけで鍵を変えられてしまって追い出される。
賃貸契約の書面を起こさず、
苦情を言うとヤクザからの脅しがある・・・・
部屋の賃貸でなく「鍵」を貸すという商売らしい。
ネットカフェでは、
初期画面に悪徳ゼロゼロ物件の広告が載っていたりする。
ネットカフェで住まう人には魅力的に見える物件。
そんな記事やルポを何度か過去に読んでいたのですが、
Ｋさんが年末まで住んでいた部屋も、
そういう脱法的な貧困ビジネスの賃貸アパートだとわかり、
「当店を寝床にしていいよ」・・・としていました。
そのＫさん、懸命にバイトして、なんとか敷金礼金を稼ぎ出し、
2月に部屋を借りれそうということなのです。
思っていたより早い自立に、一安心しました、嬉しいですね(^^)。
それにしても、貧困に乗じた脱法ビジネス、許せません。
今朝の新聞で、
「非正規社員失職40万人」とありました。
この7年間で企業の人件費は７％減少しているのに、
株主配当は3倍、役員報酬は2倍になっている。
大手企業の利益の内部留保は
4年で二倍になっている。
大企業に働くみなさん、
誰のために働いているのかなぁ？
大企業の商品に依存する私達、
買えば買うほど、
誰かを苦しめ、どこかの自然環境を壊している。
さて、
それから、もう一つの嬉しいこと。
週間ＳＰＡがお店のポストに入っていました。
編集者の北村さんが入れてくれたんだな！
彼は、パレスチナのことを一切曲げることなく真実を記事にしました。
しかも6ページ！
この二週間、記事にするために奔走していましたからね。
これを読めば、
マスコミが伝えない本当のイスラエル・パレスチナの問題が
わかります。
大衆紙で「NAKBA」をしっかり書いたものは
はじめてだそうです。
北村さんの意思に、乾杯です。
彼が今回拘ったのは、
・日本のメディアが伝えない「占領封鎖も含めた」ガザの現実
・パレスチナ問題をわかりやすく、
特に「ＮＡＫＢＡ」に始まる歴史を知ってもらう。
・日本にいてできるパレスチナ支援（募金・署名・オリーブオイ
ル・石鹸・ビールなど）
(当店にも取材に来てくれました・・・嬉しい）
・広河隆一さんのインタビュー
を書きたい、とすごく情熱的に話していました。
電車の中吊り広告にも、
「停戦しても占領と封鎖は終わらない」と出るそうです！
ぜひ、買って読んでくださいね。
記事読んで良かったら、
友達に勧めてください。
嬉しいといっても、
パレスチナの人々の苦境は続いています。
私も真実を伝えることを続けていきたいと思います。
ちなみにパレスチナの記事の前のページは、
「今こそ、農業に転職する」
面白いです。
失職した人たちの一部でも、
「福祉」、「農」に自発的に向かったらいいですね。
そういう動きが確実に出てきています(^^)
昨日来てくれたお客様も、
春から甲府で農家さんと繋がったカフェを開店する準備に入る方と、
4月から福祉の学校に通う予定の方でした。
既存の経済システムの崩壊から、
新しい時代が始まろうとしています。
私の大好きな経済学者の内橋克人さんは、
「ＦＥＣ自給圏」という言葉を使い、
未来社会の共生経済を表現しています。
Ｆ＝フード（食・農）
Ｅ＝エネルギー（自然エネルギー）
Ｃ＝ケア（福祉）
上記を中心にした地域循環経済を基盤にして、
むき出しのグローバリズムたる市場万能主義に変わる社会を
作ろうというものです。
この経済崩壊で、
こういう考えが少しは理解されるようになってきたのでは・・・
と思っています。
そして彼が使うもう一つ好きな言葉があります。
「Think Small Fast」＝「弱きもの、小さきものの立場から、まず考える」
当たり前のことですが、
今の財界人や経済学者や政治家に教えてやりたい言葉です。
大きい者、強い者に媚びたり、優遇したりする社会を
変えましょうね（＾＾）
ちなみに小泉政権時代に要職について
規制撤廃や市場万能主義に日本の舵を切った竹中平蔵氏は、
内橋克人さんを目の敵にして、攻撃しました。
内橋さんの描く未来経済、
竹中さんの作った今の経済社会、
みなさんは、どちらがいいですか？
産みの苦しみの時代ですが、
古い価値観を捨てたら、光が見えてくるはずです(^^)
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