ペシャワール会の伊藤和也さんが、

アフガニスタンで拉致されたというニュースが

入ってきました。

ペシャワール会はアフガニスタンの人々と信頼を築きながら

井戸掘り、現地医療、農業などの支援活動を

長年続けている。

ペシャワール会の中村哲さん（医師）は、

講演会で下記のようなことをよく言っていました。

かつてはアフガニスタンのどんなところに行っても、

日本人は平和を愛する人たちだからといって、

支持され、歓迎され、命を狙われることがなかった。

でもイラクに自衛隊を派兵してから流れが変わったと。

日本が不条理な戦争に軍隊を出しているということで、

日本人は中立ではなく「敵」の範囲にはいってしまったのだ。

だから、最近は農村で支援活動に行っても、

危険に晒されると・・・・・

だから憲法9条を捨ててはいけない。

軍隊は平和に寄与するものでなく

危険を増やすことであると・・・・

また、

あるワイドショーに中村哲さんがコメンテーターで出たとき、

アフガニスタンやイラクのことの報道のあと、

「経済が停滞している、経済成長のためには」というテーマが

報道されました。

番組の最後にアナウンサーがゲスト中村哲さんに一言求めたとき、

彼が行った言葉が印象的でした。

「経済成長しなくてもいいんじゃないですか？

経済成長を求めるから

戦争や貧困や不幸なことが起こっているんです。」

とような主旨のことを淡々と、しかし、ズバッと答えました。

アナウンサーや出演者は苦笑いしていましたが、

これが真実。

番組内で、

貧困・戦争について、どうにか方法がないのかと特集組みながら、

他の特集で経済成長を謳う。

それが、矛盾してることに、番組制作者も視聴者も気づかない。

中村さんは、そこを付いたわけです。

ペシャワール会の伊藤さんの無事解放を、

心より祈るばかりです。

ちなみに彼は農業支援に行っていた。

日本にとっても、アフガニスタンにとっても、

未来を担う貴重な命です。

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