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2月11日にも、

今年二回目の寺田本家酒蔵ツアーに

35名の大所帯で行ってまいりました。

私は10回も寺田本家に行っているのですが、

その都度、発見・学び、

そして、大きな感動を得ます(^^)/

ツアーが終って二日経った今も、

参加してくれた皆や寺田本家スタッフの笑顔を、

思い出しては嬉しく思い、ニヤニヤしてる

怪しい私です

ツアーの内容は前回1月14日のことを記事にしてますので、

そちらをお読みくださいね。

今回は天気が素晴らしく暖かかったので、

ツアーにオプションを付けることができました。

寺田本家や

食で病気を治すという著名な御茶ノ水クリニックに

お米を卸している農家・藤崎さんの田んぼを見にいけたのです。


藤崎さんは、

無農薬・無化学肥料はもちろんですが、

不耕起(耕さない)・冬季たん水の田んぼの実践者としてパイオニア。

冬でも田に水を貯めることで、

多くの生き物が田んぼにやってきて、

幸せに生きている。

去年から、

白鳥が来るようになったそうです。

まわりの他の田んぼに来ないのに、

藤崎さんの田んぼだけに降りる。

動植物は、わかっているんですね。

人間は動植物より進化してるんだっけ?

進化してるなら、農薬の危険を五感で感じて避けるだろうに・・・

21年間、耕したことのない田に手を差してみました。

水面には沢山の微生物が楽しそうに生きている。

田の水中の土の深さ10センチくらいは

イトミミズや微生物や虫達の代謝物で

柔らかい層。

ゆえにここに様々な雑草の種が落ちても

水がはってることもあって芽が出ない。

雑草が少ないということです。

その10センチより深いところは突然硬くなります。

この栄養たっぷりで耕されたことの無い硬い層に

稲の根が逞しく張り巡らされるわけですから、

生命力の強いお米になる。

しかも冷害に強いので、

不作もほとんど無いそうです。

様々な動植物や虫たちがいるから、

害虫がいても、天敵もいて、バランスが取れて、

虫の害は全く無い。

田んぼには絶滅危惧種の赤蛙やメダカがたくさん居るとのこと。

んんん、なんだか嬉しいなぁ

要は、生き物全てに役割があって互いに命を生かしあっているのです

食物連鎖は、けっして弱肉強食ではない

どんな生き物も、どんな人も、

生きているだけで素晴らしくて、

みんなが役にたっていんだよね。

寺田本家の酒造りも、そうです。

菌を排除しない

私達参加者35人が手も顔も洗わないで、

マスクも白衣も身に付けないで、

朝、納豆食べてても、熱や風邪をひいていても、

麹室や酒母室に入れてくれる。

どんな菌がきても役割があるからと排除しない。

お酒発酵中のタンクに、

みんなに素手で指を突っ込んで試飲させてくれる。

こんなことは、通常絶対ありえないんですよ・・・

みんなが生かし合っているということを

教えてくれるのが、寺田本家なんです。

それなのに、こんなに驚くほどの美味しい酒になる。

いや、それだからこそ、美味しい酒になるのだな!

田んぼに話を戻しますね。

通常の田んぼでは春先にトラクターで10回は耕すそうです。

すると雑草や刈り取った稲の根は土に鋤き込まれて

時間とともにメタンガスを地上に出します。

これが、温暖化進行にも寄与してしまう。

藤崎さんの耕さない田んぼならそのガスの出る量は10分の1。

しかも耕運機のトラクターを使わないから、

石油も要らないわけです。

おおお、素晴らしい・・・・

人間が余計なことをしないほうが

素晴らしいということが、

この農法からも見えてきます。

ちなみに収量も

普通の田んぼと変わりない程取れます。

1反で8~9俵。

他の田んぼに比して

冷害や不作がないことを考えれば、

農薬・化学肥料・石油消費・温暖化ガスまみれの

通常の農より効率だっていいのです。

しかもとても高い値が着きます。

前回、お米の値の下落の危機を書きましたが、

藤崎さんのお米は通常の二倍以上で売買されていて、

それでも、買い手が後と断たないほどの大人気。

作業もとても楽ちん。

だって、耕さなくて雑草なくて、肥料農薬のコストもかからなくて・・・

でも一つだけ、かかさない秘密の作業があるそうです。

秘密なのに公開しちゃいましょう(^^)

夜明け前に、田んぼを廻って、稲たちに声をかけ、感謝を伝えること

本当は、これが大切なんでしょうね(^^)。

「耕さない」「冬に水を張る」

今までの常識とは180度違うやりかた。

寺田本家さんの酒も普通の蔵と180度違う造りかた。

でもそれは、戦後の経済成長の名の下、

捨ててきてしまった本来の自然な形だったのです。

私達は「懐かしい未来」を選択しなければならないのですね。

本当に大切な成長は、

経済でも、お金でもなく、

精神性まごころなのかな!


藤崎さんの田んぼに沈む夕陽と雲が映し出されていました。

(写真は、参加者の村上さんです、ありがとう)

昔は何処にでもあった素晴らしい時間と風景。

私達は、

お米という大切な栄養源と田んぼを失ってきただけではない。

心の原風景すらも失いつつある。

日本人としてのセンスのルーツ、

それが田んぼであり、米だと思います。

・・・・・・

参加者の爽やかビジネスマン20代男性の一人が

私に言いました。

今日聞いたことが、理解できても、わからない。

目に見えないこと、

科学で説明できないこと、

こんなに美味しい酒が

技術を駆使してつくられてるのでなく

江戸時代の造り方に戻ってしまったことなど、

信用していいのか?

酒のタンクに直接に指を突っ込んでいいのか?

だって、

例えば、この酒の造り方や藤崎さんの農法が

本当に素晴らしいとしたら、

他の人も取り組むはずでしょ・・・

と!

私は答えました。

○○君がしてる今の仕事が、

本当は地球を壊してっていることに気付いてるよね。

(彼は間髪無く、「はい」と大きく、うなずく)

じゃぁ、会社辞められる?

(お金を稼がないと・・・と彼は答える)


それと同じじゃない?

意地悪な答えだったかな?

ごめんね(^^)

私は、

批判だけをしたり、

「昔はよかった」なんて懐かしんでるのは好きではありません。

まして「仕方ない」ということが嫌いです。

そういう人は、自分の人生も「仕方ない」と諦め生きている人が多い。

(先述の○○くんは決してそんな方ではありません。

だから今回参加してくれたんだもん(^^))

これは、飲み屋で多くのお客様を見てきて実感してること。

本当の情報を得ようともせず、

マスコミの言葉だけ聞いて、

批判だけしても、自分は何もしない。

例えば、

他力本願だから、

9条をなくして軍隊を強くして守ってもらおうとする。

しかし、

かならず解決策がありますし、

解決を生きている先人なる国・地域・人がいる。

私は、

例え様々な問題の解決への道が

低い可能性でも、

いい訳せずに立ち居地をしっかりしてる人が大好きです。

自分もそんな大人でいたいし、

そんな大人たちをもっともっと繋げ拡げていきたいな!

藤崎さんも、寺田さんも、蔵で働くスタッフも、

参加してくれたみんなも、

みんな、かっこよかった!

みんなみんな、ありがとう(^^)/

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