ああ、昨日の晩は寒かったぁ・・・
お客様も一組だけで、懐もさむかったぁ・・・
なんてなんて・・・というわけで、
夏よ早く来い来い、サマーベット様・・・
さてさて、
ある友人から
地域の活性化の相談を頂きました(^^)
その方に書いたメールを一部修正して
ここに書きたいと思います。
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日本各地で起こっている
過疎化、限界集落化、商店街の衰退、地方財政の破綻。
これは日本だけではありません。
世界中で起こっていること。
この原因は簡単に言えば、
市場経済のグローバライゼーションの負の側面からくるものです。
たとえばの1994~2004の10年間に
世界の物流(輸出入で動くモノ)は10倍に増えてる。
でも、大きく景気が上向いた国は一つもありません。
(中国の景気急拡大はここ2004年以降です)
動いたのは、
マネーが
小さき家庭・小さき企業から
大企業・多国籍企業に移行したこと。
各国の市民の税金も大企業に吸い込まれました。
日本もそうですね・・・・
その結果が格差社会。
貧しい国と豊かな国の格差。
貧しい国の中でも、
豊かな国の中でも
格差が広がってます。
個人所得の格差、
地方と都市の格差。
環境破壊も大規模な紛争・戦争も
それ(世界市場化)が最大の原因です。
であるなら、
もういちど各個人が幸せになるために、
豊かさの価値観と、実際のお金を取り戻さねばなりません。
でも世界の市場自由化で、ますます分業が進み、
ひとりひとりが全てをお金で買わなければならなくなっている。
でも考えてみてください。
昔のお百姓さんは貧乏でも生きれた。
米・野菜・味噌・醤油・酒・炭、家屋も作れた。
近所で助け合った。
東京で仮に弁護士として優秀で高給でも、
仮に大企業につとめて出世街道で経理に長けていても、
その仕事が無くなったら、生きてゆけません。
分業化とはそういうこと。
それ以外生きるすべがないから。
米も味噌もつくれない。
消費者に落としめられているわけです。
日本各地・世界各地は地域として自給できる、
できる可能性を秘めてる。
世界がますますカネに流れている一方、
もうひとつの静かな流れは、地域と個人の自給なのです。
その兆候がロハスやカルチャークリエイティブという考え方であったりします。
地方の行政は大抵
「新たに産業を興し雇用を作り・・・・」
を唄ってますが、
それは二の次。
今ある地場産業に自信を持つことです。
そして失われた伝統産業に目を向けることです。
仮に天変地異やテロ・戦争で東京が飢えても、
地方は豊かに自給できます。
例えば米も大豆も蕎麦も野菜も山菜もある。
魚も採れる。
綺麗な水がある。
綺麗な森があるからです。
そして、地域で稼いだマネーを
東京や世界市場に流さないこと。
都銀や郵便貯金に預ければ、
帰ってくるのは無駄なダム建設だったりする。
孫のためにせっせと郵貯に溜めたカネは、
大企業や公共事業に使われて、
無駄なダムや危険な原発や不必要な道路になって帰ってくる。
ダムのお陰で暮らす場所と生業を失った孫たちが、
またもや無駄にできた都心への便利な新幹線や道路を通って
村を離れてゆく。
皮肉ですね。
だから、都銀や郵便局に預けないで、
地元に廻るお金に投資してゆくしか方法はない。
上記の悪の構造に気付いた若者たちが、
自給を目指して動き出している流れが確実にあります。
観光で人を呼んでも、
大資本のホテルと一部の娯楽産業にお金が落ちるだけ。
結局、東京にお金が行ってします。
大企業を誘致してもいっしょ。
多少の税金が落ちるだけで、
残っている数少ない地域の小さなビジネス従事者や農家が、
そういう大企業工場の
単純化した分業仕事に吸いこめれて、
地域のの伝統やビジネスは廃れるだけ。
自分たちで造ったものを自分たちで消費し、
お金と心と自然の豊かさをシェアできる地域経済が起これば、
若者や団塊の世代tが移住してきます。
移住する団塊世代はお金を持っています。
そのお金を地域に還元してもらう。
移住する若者は自給が目的だから、
大きな資本は入らないけれど、
お金が地域に廻るようになる。
そして何より、
そういう若者は知恵を学ぼうとしてる。
味噌の作り方、梅干の作り方、
干し柿の干し方。井戸の掘り方。
山での掟・・・・
長寿のお爺ちゃんお婆ちゃんが出番。
出番があれば、お年寄りはますます元気になるよ(^^)
長寿の地域の共通項は、医療が充実してるからではありません。
お年寄りが生涯働ける場所かどうかです。
農作業に定年はありません。
低所得でも
健康で自給率が高く、お金と人の心が循環する地域。
これからは、
近くの都市の人々を
田舎に呼び込む作戦を流行らせましょう(^^)
田植え稲刈り体験・農体験・味噌作り体験・酒造り体験・植林体験・間伐体験・
有機農家エコステイなどを進めてゆく。
すると都会の人が、
直接農家、酒蔵、味噌蔵、林業にお金を落とします。
入ったお金は都銀にも郵貯に預けないでね。
大手スーパーや全国チャーンのお店で使わないでね。
地域のモノを消費するのです。
すると地域にお金が循環し始めます。
小さい生業が復活、地域の商店街が復活してゆきます。
子どもも沢山の生業を見て、夢を持てるようになります。
工場の労働や、スーツ姿の疲れた大人に、
子どもは魅力を感じないでしょう。
都会の人は、時間に追われ、仕事に追われ、
ストレス発散は安居酒屋とカラオケボックスだけ。
都会の子どもはサッカーや野球をする公園や広場や草原さえない。
コンクリートに囲まれた生活は「癒し」を求めています。
なにも新たにレジャー施設(ゴルフ場・遊園地など)を造る必要は無い。
今ある農・森・伝統的産業・・・つまりは土と木と歴史に近づく作業こそが
癒しと生きるバイタリティーになるし、
都会人が潜在的に欲していること。
なので地域受入れシステムさえ構築できれば
カネはかかりません。
たとえば受入れ農家が宿泊小屋が必要となれば、
業者に頼むのでなく、
都会からの参加者や地域住民といっしょに
造ればいいのです。
「お金を掛ける」という価値観から
「時間をかける」
「手間隙かける」
という発想への転換です。
手間隙かけて造る・・・というそのものを都会人が欲しているのですから!
よくよく考えてみれば
各地の地場産業は歴史的時間と手間隙かけて成り立っている
大企業にできないような、効率の悪いことを逆に生かすのです。
企業から田舎に体験ツアーに来た人たちの中には、
100人、200人来るうち、気に入って移住する人も増えてくるでしょう。
それを後押しするのは、それこそは地域の皆さんのマンパワーです。
都会人は人からの優しさや生きる知恵に飢えています。
ずっとその田舎に住んでいると、
しきたりや付き合いが疎く思う場合もあるでしょうが、
都会人は会社以外の人との繋がりを絶たれた孤独人です。
子育てにしたって
どうしたらいいかわからないで不安。
そうやって、都会から人を地方に向けさせ、
移住の機会を作ってゆくことは、
都市と地方の格差、里山の保全、過疎対策、国の自給率向上、
農林水産の重要性の意識向上、
石油・原子力から地域自然エネルギーへの転換、
へと連鎖してゆきます。
地域自給・地産地消を訴えるのにも、今この時代がチャンス。
これだけ企業不祥事、食品業界の不正を目にして、
「それでもまだ、大型資本のスーパーで、
誰が作ったかわからないモノを買うのですか?」と!
近所の人が食べる野菜、加工食品、酒に危険なものを入れますか?
子どもや孫が食べるものに農薬ガンガン入れますか?
お父さんが飲むお酒に合成添加物を入れますか?
信じられるモノは、地域で顔のわかる人が作ったものなのです。
地域業者も、地域の人が最大消費者となるなら、
ますます安心のものを造ることになるでしょう。
そのときキーになるのが値段。
「スーパーで買う大企業のものは安い。
地域の安心のものは高い・・・・・」
と口を揃えます。
今、子どもの三人に一人はアトピー。
ますます増加する生活習慣病やメタボ。
これすべてといっていいほど、原因は「食」と「ストレス」です。
スーパー・コンビ二での買い物で一年間食生活すると、
年間3キロ以上の添加物・農薬(=石油)を採っていることになります。
安い危険なもので病気にになり
辛い思いと高い医療費を払うのなら、
地元の有機野菜や地元の味噌・醤油が多少高くても、
安心と健康に変えられない。
そして、なにより、
「自分は地域を支えている、地域の自然を汚さない」
という消費行動に
嬉しさと幸せを感じるようになります。
すると、
チメチメと安いもの探してる自分や
環境を汚しているという自責の念に
オサラバできて、
「自分は社会貢献・環境貢献・地域貢献している」
という自意識の向上で
ストレスも減ってゆくのです。
食の質が向上し、ストレスも減れば、
病気要らずで健康。
多少、エンゲル係数(食費の家計費の割合)が高くても
幸せ一杯なのです。
さてさて、地方の可能性が高まりて田舎暮らしの人もハッピー、
都会の人もハッピー・ハッピー!
みんなでハピハピ・ダンス、踊りましょう(^^)
※ハピハピ・ダンス・・・工藤清敏さんからお教えいただきました(^^)?
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