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最近読んだ『農業消滅』(著・鈴木宣弘氏)。

移住者の岩間さんから頂いたもので、
その前から読みたかった。

俺が農業従事者に関心を持って20年、
当時は農家さんは240万人いたが、今、約130万人。
国が農家を虐めてきた結果だ。

20年前、
脱サラ後に金沢に自主的移住して、
多くの農家さんと知り合って、
そこから経済・環境に準じて農業を見てきた。

自由でもなんでもない自由貿易(WTOやFTAやTTPなど、、、)が
世界中の農家(に限らず、世界中の労働者と地域)を破壊してきた。

歪なこの構造的暴力をなんとかしなきゃ、、、、と思って、
今の活動がある。

改めて、それを思い出させてくれる復習になった。

この本にも通ずるいい映画がある、
『ジャマイカ楽園の真実』。

ジャマイカだけでない、
世界中がこの構造的暴力に晒されている。

参院選では多くの候補が食料自給率の改善や地産地消を謳っていた。
時代が変わってきたことは嬉しいが、
その原因を掴んでいるか疑問だ。

大企業だけに都合良い自由貿易をどう考えているのか問いたい。

巻末の付録、
『建前→本音の政治・行政の変換表』が真実すぎて笑えた。
(というか笑えない!)

例えば、

・「自由貿易
   → アメリカや一部企業が自由に儲けられる貿易」
・「規制緩和
   → 地域の既存事業者のビジネスとお金を
        一部企業が奪えるようにすること」
・「海はみんなのもの
   → 海は企業のもの」
・「国民の命を守る防衛費
   → アメリカの軍事産業を救う防衛費」
・「総合型リゾート(IR)→ カジノ」
・「道半ば → 経済政策の失敗」
・「失言 → 本音」
・「国益を守る → 自分の政治生命を守る」
     、、、

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